【文豪ストレイドッグス】××されたいっ！ (ページ10)

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♯社長の彼女が妊娠中に無理して倒れてみた。ページ10

Aside《社長の奥さん設定》

　

子供を、社長との愛しい子を授かった。

　
嬉しくって、社長に話すと社長も喜んでくれた。

最近は、依頼が沢山入ってきていて私も頑張ってこなしている。

　
忙しい時期に入ったのだろう。

　
社長も忙しそうで、帰るのが少々遅くなってきている。

其が、少し寂しいと感じるのだけれど……

　

依頼をこなすばかりになってしまい、書類がたまって国木田君に催促を受けたので昨日は徹夜して仕上げていた。

　
何時もは、社長に止められるのだけれど、社長は不在でどうしてもしあげておかなければならなかったからだ。

　

「A、大丈夫か？

　
顔色が悪そうだが……」

　

社長の声がして、振り返ろうとすると急に足に力が入らずに崩れ落ちてしまった。

　

遠くで、社長の心配する声が聞こえた気がしたが、そのまま意識は落ちていった。

　

◇◇

　
気が付くと、見慣れた天井が見えた。

　
其処は、何時もの自分の家で自分の布団の上で寝かされていたのだと言うことに回らない頭で考えて思った。

　
軽く頭が痛んだが取り敢えず起き上がろうとすると、直ぐに横に寝かせられた。

　

私の隣には、社長が座っていた。

　

「……倒れた後に起き上がるとよくない。

　

暫く寝ておけ。

　

大丈夫か、A。」

　

「えぇ、すみません。

　

お陰様で、大分回復致しました。」

　

「……また、徹夜したそうだな。」

　

そう、社長に何時もの３割増しで眼力の強い目で見られ、ギクッとする。

　
かなりご立腹のようで、このままだとお説教は逃れられないなぁ、何て呑気に思った。

　

「………はい…」

　

「何時も言っているだろう。

　

徹夜はよくないと。

　

Aが倒れたとき、心臓が止まるかと思った。

　

頼むから、心配をかけさせないでくれ。

　

　
　

　

　

もう、一人の身体では無いのだから。

　

　

此から、暫く休暇を取りなさい。

　

そろそろ、つわりが始まる頃だと与謝野女医から伺った。

仕事処では無くなるだろうし、

　

私は、Aが危険な仕事をしていると思うとひどく心配になる。

　

せめて、産んで落ち着くまでは危険な仕事は避けてほしい。」

　

優しく、頭を撫でられながら社長にそう言われた。

　

「………はい、すみません」

　

　

大きな手。

　

この人との子供がいるのだと思うと、凄く幸せだ。

　

そっと、私から社長に接吻した。