【文豪ストレイドッグス】××されたいっ！ (ページ12)

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♭鴎外さんの彼女が妊娠中に無理して倒れちゃったら…？ページ12

今、私の身体は少し怠い。原因はわかっている。妊娠によるものだ。
ポートマフィアの首領____森鴎外。彼こそが私の身体に宿っている子のお父さんだ。妊娠が発覚したのは今からもう半年も前。最初は驚きや不安が隠せなかったものの今では幸せな家庭を築いている。私のお腹も徐々に大きくなっている。あまり無理はできないけど素敵な旦那さんの為にも家事を精一杯頑張っている。最初はお手伝いさんを雇おうかと言ってくれたが鴎外さんが忙しく働いていると言うのに私だけのんびりなんかしてられないと思い家事をさせてもらっている。
私は家計簿をつける為に机の上に広げていたレシート等を片付け洗濯物を取り込もうとした。その時。

「あれっ…」

急に視界がブレて身体がよろめいた。

“鴎外さん…！”

そう思ったのを最後に私は意識を手放した。

◇

「……ッ！Aッ！」

ゆっくり眼を開けると病院らしき場所に居た。恐らくポートマフィア傘下にある病院だ。眼の前では必死な顔をした鴎外さんが居た。私が其方を向くと鴎外さんは安心した顔を見せた。

「嗚呼っ！起きてくれたのだね…！全く、心配したのだよ？」

そう優しく声をかけてくれる鴎外さんに心が温まった。すると鴎外さんの隣から金髪碧眼の幼女がぴょっこりと顔を出した。

「そうよ！リンタロウったら貴方が倒れたってきいたとき一目散に駆け出して私まで使って最速でここに駆けつけたんだから！」
「え、エリスちゃん！それは言わないでよう！…取り敢えずAが無事で良かった。これからはくれぐれも無理しないように」
「無理…」

どうやら私は疲労困憊で倒れたらしい。心の中で反省していると鴎外さんが私の手をそっと握りながら言ってきた。

「もうA1人の身体でもないんだから」

無理はしないでね？と心配そうに言う鴎外さんを前に此れからは絶対無理できないな…と思った。