10 1年が経つ ページ10
そこから2年生になるまでは一瞬だった。
毎日が多忙で楽しかった。
私はより選手の気持ちに寄り添いたいと思い、心理学の基礎的なことを学び始めた。
部活で使えそうな知識やそうで無いものも含め、「心」の勉強はとても面白かった。
そのお陰か、前世でしていた職業とも相待ってより一層選手の心のサポートができる様になっている様で、
鬼道くんにも褒めてもらった。
こんなに沢山の事を学べて、体験して、充実する以外選択肢はないほどだった。
二年生になり、鬼道くん達が主体になってからより一層帝国は強くなった。
今日も練習メニューの打ち合わせを行いにお弁当を持って、鬼道のいる教室へ向かう。
もうすぐ雷門が動き出す。
私は総帥の陰謀を、どうすればいいのだろうか。
無視する？従う？
そう思いながらこの日が近づいてきてしまっている。
教室の扉を開け、一番後ろの席に目をやる。
やはり佐久間くんと源田くんも来ていた。
「お疲れ！」と言うと、３人とも「お疲れ」と返してくれた。
「もうすぐフットボールフロンティアの予選、始まるねえ。」
と言いながら教室を出て私達４人は食堂へと向かっていた。
「ああ、そのことを含めそろそろお前と話しがしたいと思っていたんだ。
今日の練習後、部室に残ってくれないか？」
「え？・・ああ、うん。わかった。」
ありがとう。と鬼道は言い、微笑んだ。
今日の練習メニューを考え終わると同時に休み時間終了の合図が響く。
「今日も最高のメニューができた。ありがとうA。では、俺はこれを総帥に渡してくる。」
「また部活で、」そう言うと鬼道は食堂を去った。
「・・・・鬼道くん、嬉しそうだけどなんかあったの？」
佐久間くん、源田くんの顔を見て尋ねると、佐久間くんはいたずらっぽく笑ってこう言った。
「雷門中に面白い奴が来たそうだ。」
「・・・・ああ、なるほど。」
ついに始まるのだ。フットボールフロンティア編が。
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あずきちょこ(プロフ) - ルルさん» ご指摘有難うございます！ご感想にも感謝です！有難う御座います。 (2020年7月4日 21時) (
レス) id: 1615f8fdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 凄い面白いです！後、鳶高と書いてありましたが、飛鷹だったかと… (2020年7月3日 18時) (レス) id: 221a90b765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2020年6月24日 3時
