８ 新しい道 ページ8
その次の日の放課後は当たり前の様にやって来て、
私は初めてサッカーコートに立った。
マネージャーなどはやはり男子しかいないようだった。
「学生トレーナーを今年から配置すると昨日話していたが
今日からその役職に就く者を紹介する。」
「一年のAAです。よろしくお願い致します。」
一応マネージャーの仕事も手伝うが本業はトレーナーと言う位置付けなので
本当に暇な時はマネージャーを手伝ってもいいらしい。
つまりは暇な時間など作るなと言う事だろう。
不安しかない。
「安心しろ。学ぶべきことは全て私が指示してやる。」
「は、はあ・・・・。分かりました。」
そう言うと影山総帥は大量の本を渡してきた。
「・・・・・・まじか。・・・１ヶ月では無理ですよ？」
全てを悟り
不意に呟いてしまった。
「・・・ふっ
よく分かっているではないか。そうだ。１ヶ月でその内容を頭に入れろ。
次の試合は１ヶ月後。その試合の時までに頭に入れておくように。」
そう言うと総帥は立ち去った。
パラパラと参考書をめくって見たが、不安でため息が出る。
「(いや、頭に入れるってどうすんのさ・・。
教えてもらわず自分の力で頭に入れるの不得意なんだよなぁ。)
はぁ・・・・・・・・・・。」
ベンチの背もたれに手をつき、項垂れていると、背後からポンと肩を叩かれた。
「佐久間くん・・・。」
振り返ると彼がいた
彼の顔を見るとホッとしてしまった。
「どうしよう・・・。昨日も言ったけど私、なんでトレーナーに選ばれたんだろうね。
選手が負けたらトレーナーの責任とも言えるってこの本のさわりにあったんだけど・・・。
いや、私の力なんてなくてもみんなは十分強いと思ってるんだけどね？
でもそんな大事な役をサッカーも知らない私が請け負っていいのかな・・・って。」
弱音を吐く私を優しく見守り、彼はこう言った。
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あずきちょこ(プロフ) - ルルさん» ご指摘有難うございます！ご感想にも感謝です！有難う御座います。 (2020年7月4日 21時) (
レス) id: 1615f8fdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 凄い面白いです！後、鳶高と書いてありましたが、飛鷹だったかと… (2020年7月3日 18時) (レス) id: 221a90b765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2020年6月24日 3時
