38 練習禁止 ページ38
翌日________________
「えーっ！？
練習、禁止・・・・・！？」
監督からの予想外な言葉にみんなが戸惑う。
「これは命令だ。オーストラリア戦までの２日間、一切合宿所から出る事も許さない。」
それに対し、鬼道くんが尋ねる。
「久遠監督、どう言う事ですか。」
「言葉通りだ。」
そう。その言葉の通りなのだ。
私はみんなに気付かれないように微かに頷いた。
「俺たちは日本代表に招集されたばかりで、チームとして完成していません。
この二日間は、チームの連携を高めるために使うべきです。」
「監督は私だ。命令には従って貰う！」
それを聞いたチームのみんなは渋々宿舎の個人部屋に戻って行った。
監督のこの言葉に、みんなの監督への不信感はさらに強まっただろう。
「今まで中々出来なかった掃除とかする？」
私の提案でマネージャーはそれぞれ場所を決めて掃除をすることになった。
私は選手の個室がある所の棟で、私はモップと雑巾を手に、上の階に上がった。
まず壁にある桟を上の階から下の階へと雑巾で拭き、
次はモップがけをしようと、モップをかけていた時だった。
すっとドアが開く円堂くんだ。それを筆頭に次々と扉が開く。
「みんな考えることは同じだな。」
鬼道くんのその言葉を聞き、円堂くん・綱海くん・リュウジくん・ヒロトくん・風丸くんが集まった。
「みんなどうしたの？」
「ああ、A。やっぱり俺たち練習したくってさ。」
円堂くんの言葉に、他の子も頷く。
「まあ、そう思っちゃうよね。」
そして円堂くんたちは下の階へと降りて行った。
「監督の過去に焦点が当たり過ぎなのかなぁ・・・。」
私がボソッと呟いた時、とある視線に気づいた。
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あずきちょこ(プロフ) - ルルさん» ご指摘有難うございます！ご感想にも感謝です！有難う御座います。 (2020年7月4日 21時) (
レス) id: 1615f8fdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 凄い面白いです！後、鳶高と書いてありましたが、飛鷹だったかと… (2020年7月3日 18時) (レス) id: 221a90b765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2020年6月24日 3時
