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シュートを打たせることも、打つことも出来なくなった雷門中は戸惑っていた。
「目を覚ませ！自分の体を犠牲にした勝利に何の価値がある！
佐久間！源田！」
鬼道くんのその呼びかけにも彼らは応じなかった。
「説得なんて無理無理。奴らは心から勝利を望んでいる。
勝ちたいと願っているんだ。」
そこから鬼道君と不動くんの激しい戦いが繰り広げられ、
そのまま［ １：０ ］で真帝国がリードした状態で前半がし終了した。
「ん？おいおいどうした佐久間、源田。もうへばってんのかよ。
こんなんじゃ、お前達が禁術を使うのを泣く泣く割り切った
Aチャンもかわいそうだぜ？なァ？」
不動くんがそう言って私の方をチラリと見る。
私は今からでも頑張るのをやめてほしいので「私は無理をしろとは絶対言わないけどね。」と言った。
「任せろ。後半も皇帝ペンギン１号で点を取る。」
「ビーストファングどんなシュートも止める・・・・！そして・・・」
必ず勝つ！！！
その声にバインダーを握る手がギュッと強くなる。
私がこの世界に来たことによる変化がなければ、FFIでまたサッカーができる。
私にできることは、原作よりも酷いことにならないように祈ること・・・・。
後半では吹雪くんの素晴らしく華麗な素早い身のこなしにより、
源田くんが技を出す前にシュートを決めた。
そして佐久間くんは三度目の皇帝ペンギン１号を打った。
彼は苦痛の叫び声をも出せなくなっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・っ！！」
私は泣いていた。
泣くのはずるいことだから絶対にしないと決めていたのに、私は泣いた。
その後試合は同点で終わり、真・帝国学園は影山と共に沈んだ。
「悪いな鬼道。久しぶりだって言うのに、握手もできない。
おかげで目が覚めたよ。
でも、嬉しかった。一瞬でもお前の見ている世界が観れたからな。
身体、治ったら、またサッカー一緒にやろうぜ。」
「ああ、待ってる。
A。また佐久間たちの事、頼んでもいいか？」
鬼道くんは佐久間くんの手を見つめたまま私言った。
「うん。もちろん。初めからそのつもりだったから。
またね鬼道くん。土産話してくれるの、みんなで待ってるから。」
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あずきちょこ(プロフ) - ルルさん» ご指摘有難うございます！ご感想にも感謝です！有難う御座います。 (2020年7月4日 21時) (
レス) id: 1615f8fdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 凄い面白いです！後、鳶高と書いてありましたが、飛鷹だったかと… (2020年7月3日 18時) (レス) id: 221a90b765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2020年6月24日 3時
