24 試合開始 ページ24
試合が開始すると同時に悲劇は始まった。
「佐久間！見せてやれよ。お前の力を！」
不動くんのパスを受け取った佐久間くんは叫ぶ。
「うおおおおおおおおおおお！！！！」
「やめろ！それは禁断の技だ！！！」
鬼道くんの制止も虚しく、佐久間くんは技を放つ。
「皇帝ペンギン１号！！！！」
「うああっ！！」
シュートを放った直後、佐久間くんは叫んだ。
ダメージを受け、身体が激しく痛むのだろう。
彼の叫び声に、彼を助けに行こうと身体が反応し、私は無意識に立ち上がっていた。
「ははっ！！素晴らしい！！」
不動くんは嬉しそうに笑い声をあげた。
ここまで狂気じみていると、もはや愉快である。
今はそれどころではないので控えてほしいが。
ゴッドハンドで受け止めた円堂くん。
しかし彼の体にも、ものすごいダメージが与えられているようだ。
「佐久間・・・お前、何故・・・・・。」
「見たか鬼道。俺の皇帝ペンギン１号！！」
ここまでくると精神科案件だろうというほど
最近の佐久間くんはもう正常な判断ができていない。
これもエイリア石の力なのだろうか。
それともただ単なる彼自身の意地か。
「二度と打つな！あれは禁断の技だ！！」
そんな鬼道くんの心配からくる言葉に対しても佐久間くんは「怖いのか。俺ごときに追い抜かれるのが。」という返しをしている。
佐久間くんは尋常では無い程の汗を流している。
遠目から見てもかなりのダメージを負っている事がわかる。
それを見た鬼道くんは、佐久間くんにはボールを渡さないようにプレイする事を指示した。
「思い出せ！これが本当のサッカーだ！」
そう言うと、鬼道くん、一ノ瀬くん、染岡くんで皇帝ペンギン２号を放った。
「ビーストファング！！！！」
源田くんも禁術を使った。
彼は悶え苦しんでいる。
そんな彼らが目の前にいても、私は黙ってバインダーを握りしめることしかできないのだ。
私も責任と言う名の布で包まれた、意地によって行動しているのだ。
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あずきちょこ(プロフ) - ルルさん» ご指摘有難うございます！ご感想にも感謝です！有難う御座います。 (2020年7月4日 21時) (
レス) id: 1615f8fdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 凄い面白いです！後、鳶高と書いてありましたが、飛鷹だったかと… (2020年7月3日 18時) (レス) id: 221a90b765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2020年6月24日 3時
