11 不信感 ページ11
「俺はFFを三年連続で優勝することを条件に、妹の春菜を養子に迎えて貰う約束をしているんだ。」
その日の放課後、部室からベランダに移ると鬼道くんはこう言った。「だから力を貸してくれ。」とも言った。
結末を知る私はなんと言えば良いのか悩んだが、「精一杯サポートさせて頂きます。」と答えた。
その後の展開は私の知っている通りで、帝国は豪炎寺くんの情報を収集すると雷門との練習試合を放棄し、雷門に土門君と言うスパイを送った。
そして土門君の訴えをキッカケに段々と鬼道君は影山の行うことに対して不信感を抱く様になった。
春菜ちゃんの事を打ち明けてくれた時から、相談するときには必ず放課後のあのベランダが指定された。
そして今日もその場所が選ばれた。
「なあ、A、俺は総帥にはついて行ってはいけないと思うんだ。
だが今までの俺は何だったんだろうな。
俺は今まで偽りの勝利による喜びに浸っていたんだ。俺は。俺は一体何を信じて進めば良い？
俺は過去にしがみ付いているのだろうか。俺は、鬼道を名乗っても良いのだろうか・・・。」
次から次へと疑問を口にしてしまっているところを見ると、
かなり参っているらしい事が伺えた。
私は「かなり参ってるみたいだね。」と言い、続けた。
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あずきちょこ(プロフ) - ルルさん» ご指摘有難うございます！ご感想にも感謝です！有難う御座います。 (2020年7月4日 21時) (
レス) id: 1615f8fdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 凄い面白いです！後、鳶高と書いてありましたが、飛鷹だったかと… (2020年7月3日 18時) (レス) id: 221a90b765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2020年6月24日 3時
