talking ［お喋り］ ページ20
声のした方へ振り返ると、そこには懐かしい人が立って居た。
第一特殊消防隊 中隊長、カリム・フラムだ。
『お久しぶりです！カリムさん。
先程は突然お電話をしてしまい、申し訳ありませんでした。
迅速な対応、大変助かりました…。』
カリムの目をみてから挨拶をし、お辞儀をして感謝を告げたAのことをじっと見つめるカリムは、ああ、と返事をした。
『カリムさん、今日は早番ですか？中番ですか？』
カリムの顔を覗き込むように尋ねると彼は食い気味に答えてきた。
「遅番だったが、お前が連絡してきたから早くきたんだ。」
『え、すみません。
でもそれなら言ってくだされば他の方にお願いしましたよ？』
カリムは、そう答えたAにデコピンを喰らわせた。
「お前、俺になんでも言っていいと思ってねえか？
クソすぎるクソだぞクソが。」
『ひえぇ…懐かしい言語攻撃。』
そう言っておでこを押さえるAを無視しスタスタと歩いていくカリム。
「久々に自分にとって興味のあるやつが来るってなったら誰でも会いに行くだろ。」
遅れた分を取り戻したAは彼の隣にたどり着くと、『それ、どういう意味ですか？』と聞いたが、
『あ、そうか、カリムさん私のファンでしたね。』
と言って自己解決していた。
『じゃあ、今日は譜読み第一回目なんですけど聞きにきてくれるんですよね！？』
Aはカリムの前にぴょこんと出て
後ろ歩きをする。
「…お前なんか饒舌になったか？？」
『前から私はお喋りですよ？
学生時代、母には今日の出来事話す時、
家に出てすぐの通学路を歩いているところから話してたくらいですから。』
「そこまで舌が回りに回る奴だとは知らなかったな。」
カリムの顔は「あ、そういう感じの奴なんだ、」と顔が言っているように見えた。
「譜読み、ってことは初合わせか？
いいのかよ。ファンを贔屓して。」
カリムは珍しくニヤニヤと笑っている。
『その時だけはカリムさんはファンじゃありません！
お世話になった職場の先輩です！』
ありったけの笑顔で答えるAに、彼は
「ああ。そうかよ。」
ふ、と笑っていたカリムは切なそうでありつつ、どこか満足そうだった。
our preformance［音合わせ］→←SHINJUKU station［新宿駅］
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あずきちょこ(プロフ) - 酒豪さん» 感想ありがとうございます！！とっても嬉しいです！更新頑張りますね！ (7月9日 2時) (
レス) id: ff52b3536b (このIDを非表示/違反報告)
酒豪(プロフ) - めっちゃ好きです、これからの夢主ちゃんどうなっちゃうの〜！？っと少しハラハラしながら読ませてもらいました、タグに烈火星宮が入っている事に少し嬉しい気持ちがありますw。更新いつでも待ってます (6月25日 20時) (レス) id: 01c68d778a (このIDを非表示/違反報告)
あずきちょこ(プロフ) - 甘音さん» ありがとうございます！！ (2019年11月9日 9時) (レス) id: 29b9929f0a (このIDを非表示/違反報告)
甘音(プロフ) - あずきちょこさん» ヒャーー！これでよろしければ！ありがとうございます！ (2019年11月9日 4時) (レス) id: 615968db43 (このIDを非表示/違反報告)
あずきちょこ(プロフ) - 甘音さん» こちらの小説に載せさせて頂くことはできませんか？無理を強いるつもりはございません！もし宜しければよろしくお願い致します！とっても気に入りました！！ (2019年11月9日 2時) (レス) id: 29b9929f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2019年10月22日 0時
