waiting for you［待たせやがって。］ ページ13
ヒナタとヒカゲを起こさないように布団を出た。
Aは支給された寝巻きを既に着用しており、
これで外を歩くのはまずいと考え、ラインの入った黒いレギンスを棚から引っ張り出して、第七の羽織りを羽織った。
準備するのに3分はかかってしまった。
急ぎつつ、起こさないように部屋を出ると、既に紅丸は居なかった。
しかし何度か紅丸の部屋の前を通ったりしていたため、部屋が全く分からないと言うことはない。
何となくで廊下を歩いていると、紺炉に出会った。
自分が紅丸に呼ばれているということを伝えると、
紅丸の部屋に案内してくれたため、無事に紅丸の部屋に着くことができた。
『失礼します。』と言い、襖を開ける。
「入れ。」と言われ、部屋の中に入る。
「適当に座っとけ。」と言われたので、Aは紅丸の正面に位置する所に正座した。
紅丸は書類の整理をしており。話す様子を見せなかった為、しばらく座って待っていた。
その間不自然ではない程度に辺りを見回していたが、本当に必要な物以外は無いという印象を受けるほど物の少ない整頓された部屋であった。
すると紅丸が書類を整理しながら話し出した。
「お前。自分が子供の頃浅草にいた時のことを覚えているか。」
そんな事を聞かれると思っていなかった為、少し驚いた。もしかしてさっき私はやはり声に出ていたのかもしれない。「紅くん」と。
もしかしてやっぱり…
いや、でもまだ分からない。口走るべきではないだろう。
ならば若には申し訳ないが、鎌を掛けさせて頂こう。
『はい。少しだけですが覚えています。
浅草に来てからもその前も、所々記憶が無いところがあるので、完全に覚えているわけでは有りませんが…。
浅草に居た時に仲良くしてくれていた男の子の名前とかもちゃんと覚えてますよ。本名かは、分かりませんが…。』
そういうと紅丸は
「そうか。
俺はな、Aって名前の藤宮のババアの家に住んでた箱入りのお嬢ちゃんと遊んでた頃があってよ。
丁度14歳くらいの頃だったか。」
『え。
それじゃあやっぱり……
あの私が紅くんって呼んでた子は若だったんですか…！？？？！』
紅丸は書類を触るのをやめた。
綺麗な赤い瞳にはAの姿が写っている。
「…ああ。
長い間待たせやがって。
久しぶりだな。A。」
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あずきちょこ(プロフ) - 酒豪さん» 感想ありがとうございます！！とっても嬉しいです！更新頑張りますね！ (7月9日 2時) (
レス) id: ff52b3536b (このIDを非表示/違反報告)
酒豪(プロフ) - めっちゃ好きです、これからの夢主ちゃんどうなっちゃうの〜！？っと少しハラハラしながら読ませてもらいました、タグに烈火星宮が入っている事に少し嬉しい気持ちがありますw。更新いつでも待ってます (6月25日 20時) (レス) id: 01c68d778a (このIDを非表示/違反報告)
あずきちょこ(プロフ) - 甘音さん» ありがとうございます！！ (2019年11月9日 9時) (レス) id: 29b9929f0a (このIDを非表示/違反報告)
甘音(プロフ) - あずきちょこさん» ヒャーー！これでよろしければ！ありがとうございます！ (2019年11月9日 4時) (レス) id: 615968db43 (このIDを非表示/違反報告)
あずきちょこ(プロフ) - 甘音さん» こちらの小説に載せさせて頂くことはできませんか？無理を強いるつもりはございません！もし宜しければよろしくお願い致します！とっても気に入りました！！ (2019年11月9日 2時) (レス) id: 29b9929f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2019年10月22日 0時
