偉人の子孫、封印しました。【小説化】

第二話　【起きろ】　《安倍狐嫁》 ページ2

堺兎の部屋の襖を開け、大声をだす。

「おーい朝だぞ。起きろー」

「誰じゃ…?…おぉ狐嫁じゃなかか!!」

もぞもぞと動いたと思ったら、が張りと起き上がった青年。

彼の名前は坂本堺兎。幕末の有名人、坂本龍馬の子孫。

覇気を感じたときは、興奮したよ。

もうっ嬉しくって嬉しくって!凄い喜んだけど…。

子孫だって解ったときの失望感も大きかった。

でもまぁ、先祖と子孫は似るのだろうか。

豪快なところとか、頼りになるところとか、人望が厚いところとか…。

本当にそっくり。まんまだ。

ただ…たださ…何でこんなに馬鹿なの!!

こいつを間違って封印して誠心誠意で謝り、事情を説明したのに…!

こいつの一言、「す、すまん。聞いとらんかったき」だよ!?

ふざけんなっ!!って思った。

澄花がいなかったら、ボロボロになるまで殴ってたと思う。

ただ、霊の退治が楽になった。

人望が厚いから惹かれる霊も多い。

成仏してない魂も、スッキリしたかおで成仏していく。

私の仕事も減って良いことだ。

「澄花が朝ごはん作ってるから行こ」

「おぉ!澄花のか!楽しみじゃのう!!」




神様、仏様お願いします。



今日こそは、子孫じゃなくて、偉人の覇気を感じさせてください＿。

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