QuizKnock 短編集2

だーめ。koちゃん ページ47

『はぁー？！なにこれ！！』

朝起きて鏡を見に行くと、、

ちょうど鎖骨あたりにキスマークが。

今日の夜は高校の時のクラスでご飯食べに集まるから、最近買ったオフショル着ていこうと思ってたのに。

『ちょっと！！！！こうちゃん！！』

「、、、何」

『キスマーク付けたでしょこんなとこに！』

「、、だって、Aがオフショル着ていこうとしてたから」

『だめなの？』

「今日男も来るんでしょ？」

『まぁ、クラスメイトだけど』

「絶対誰かAのこと好きになるもん。」

『みんな私が彼氏いるの知ってるから大丈夫だよ』

「それでも心配なの！」

『...ごめん。』

普段あんなに甘いこうちゃんが少し声を荒らげて言ったから、なんかさすがに申し訳ないな、と思った。

ーーーー夜ーーーー

「やっぱ行って欲しくないい、、」

『大丈夫だよ、服も変えたし。』

「それでもAは可愛いから心配なの！」

『そんな可愛いこと言わないで。出来るだけ早く帰ってくるから、ね？』

「うん。いってらっしゃい」

ｶﾞﾁｬｯ

『あ』

もう一度中に入る。

「どうしたの？忘れ物？」

『うん。忘れ物。ちょっとこっち来て』

「ん？」

ﾁｭｯ

『いい子でお留守番しててね？』

すぐ家を出てきた。

少し顔が赤くなっているのが、バレたくなかったから。

ーーーー帰宅ーーーー

「A〜〜！！！！待ってた！！楽しかった？何もされなかった？？」

『うんうん。大丈夫だって』

「おいで！ほら、ぎゅー！」

『おいで、って、、笑』

「んー！早く来て！」

『はいはい。』

ぎゅっ、と抱きつくとそれより強くこうちゃんからも。

あぁ、ちょっと早く抜けてきてよかった。

こうちゃんに早く会いたいから、なんて。

言ったら恥ずかしいもんな。内緒にしておこう。

それよりも、今はこの幸せを。

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