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オフィス。kwkmさん ページ41

『っはぁ〜、疲れたぁ、、』

「お疲れ様。」

『あ、川上さん!お疲れ様ですっ!!』

慌てて姿勢を直す。危ない。好きな人の前でくらいしっかりしておかないと。
嫌われたくないし。

「終わったん?ちょっと休んだら?」

『そうですね、ちょっと休憩します』

そう言って周りを見ると、私たちはオフィスに2人だけだった。

『みなさん帰っちゃったんですね』

沈黙が気まずくて、とりあえず言葉を繋いで、川上さんより少し遠いとこに座る。

「そんな遠く行かんくても。ここ、座ればいいやん。」

と、隣を促されたので、すとん、と隣にお邪魔する。

スマホを触っている川上さんを見て、あぁ、あの連絡の相手が私だけならいいのにな、と考えてしまった。

『川上さんって、彼女さんとかいるんですか?』

あくまで冷静に、雑談の感じで。

「んーん。彼女なんておらんよ。」

『ええ、そうなんですか。じゃあ、好きな人、とかは??』

彼女がいないということを知って、嬉しくて、もう少し聞いてみようかな、と思った。

「好きな人は、、まぁ、おる」

『ええっ!!誰ですか!!私の知ってる人ですか?!』

「まぁ、そやね」

思わず飛びついた反応をしてしまい、川上さんに驚かれる。

『す、すみません。びっくりしちゃって』

「いやいや。Aらしくて面白いわ」

『その、好きな人ってどんな人なんですか?』

「んー、まぁ、ちょっと抜けてるとこあるけど、頑張り屋さんで仕事熱心で、笑顔が可愛いくて、




さっきまで仕事頑張ってて、今俺の隣に座ってる人、かな」

『え、?』

「Aのこと好きって言ったらどうする?」

少し意地悪っぽい笑みを浮かべて川上さんは言う。

『え、あの、嬉しい、けど、私なんかでいいんでしょうか?』

「俺はA以外無理やと思ってるけどな」

『え、でも、「それ以上疑うの禁止。」

軽く私の口を手で塞がれる。

「黙らんとキスするで」

意地悪のつもりで、言ったのかもしれない。
なんか少し悔しくて、嬉しくて。
やっと好きな人に届いたって言う嬉しさで、

ちょっと、意地悪してもいいかなと思った。

『黙りたく、、ないです』

「...言ったで」

甘い甘い、初めてのキス。

今までに感じたことのない気持ちよさで、心が満たされていく。

これを探してたんだなぁ。

とろけそうな意識の中で幸せを噛み締める。

好きな人、聞いてよかったなぁ。

夕日が差し込むオフィスのソファーで、私たちの恋は実った。

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(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ!!こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!嬉しいです!! (2020年3月30日 17時) (レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年2月16日 13時

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