QuizKnock 短編集2

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『番号、、あるっ！！！』

「おー！！よかったじゃん。A頑張ったもんな！」

『よかったぁぁ、、ありがとう、拓司くんのおかげだよ！』

「うん、あのさ」

『ん？』

「合格、おめでとう」

『ありがとう？』

「ずっと好きでした。俺と付き合って下さい」

『ほんとに私でいいんです？』

「ずっとAが良かった」

『私も拓司くんしか無理だよ』

「...まじ？」

『...まじだけど？』

「うわ、俺めちゃくちゃ嬉しい。、、抱きしめてもいい？」

『どうぞ？』

ぎゅっと抱きしめ合うとふわっと拓司くんの香りがして、あぁ今恋人同士になれたんだな、って思った。

頑張ってよかったな、って思ったし、頑張らせてくれてありがとう、って思って、

胸がきゅん、となって涙が出そうになった。

『大学入っても勉強教えてよ』

「もちろん。それが俺の仕事だから」

『ちゃんと彼氏もやってよ(笑)」

「そこは大丈夫、無意識でくっつきに行くから」

『えぇ、それはそれで怖いなぁ』

「おいおい、怖くねぇよ！！」

『あはは、嘘だって』

2人で笑顔になって、また色んな喜びを噛み締めて。

好きな人と同じ大学に行けたことと、好きな人と付き合えたこと。

どっちも同じぐらいめちゃくちゃ嬉しかったけど、どっちも拓司くんのおかげだ。

感謝しかないし、愛情しかない。

ありがとう、拓司くん。

言葉だけじゃ足りないのはわかってるから、態度で示すことにしようかなと思う。

今はまだ無理だけど、今度は私が拓司くんを幸せにしてあげる番だ。

いつか幸せでいっぱいになれるように。

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