kwkmさん ページ2
『キスしないと、出れない部屋、、』
「何それ、、」
2人して絶望感に満ち溢れる。異性と同じ部屋に2人っきりなんてのも緊張するのに、ましてや好きな人と、なんて。
おまけにキスしなきゃいけないなんて。
『ごめんね、拓朗、、』
「いや、俺も何も覚えてないからさ、」
『どうしよう、キス、だって、』
「...するしかないか」
『はいぃ、、』
大丈夫かなぁ気絶しないだろうか。そんな心配を胸に抱えて拓朗と向き合う。
「うわ、やっぱ恥ずかしいわこれ、」
『私も、恥ずかしいよ、』
拓朗の顔は真っ赤だ。多分私の顔も負けないぐらい真っ赤だ。
「いくで、」
拓朗の顔が近づいてきて、思わず目を閉じる。
『..んっ』
身体の全部が熱い。溶けちゃいそうだ。
思考回路も、理性も、全部。
『っ、たくろ、』
長めのキスで、つい苦しくなって名前を呼ぶ。
「あ、ごめん、つい、、」
つい?つい、って?したかった、って事?長く?
そういえば3日前ぐらいに、拓朗に好きな人がいる、って聞いた。やばいじゃん、私なんかとキスしてる場合じゃないじゃん。
『そ、っそういえば!拓朗って好きな人いるって言ってたよね!私なんかと2人っきりでいたら嫌だよね!出よう?!』
少し驚いた顔をされて、拓朗は下を向く。
「、、、たら、、する」
『えっ、?』
「好きなのがAって言ったらどうする」
いや、やばい。ほんとに気絶しそうだった。どうしよう、私の好きな人が、私を好きだったなんて。夢じゃないかと、思った。
拓朗、言ってくれたから。私もちゃんと言わないと、、
『私も、好きですって言う、、』
「えっ、両想い?」
ふいに目が合うと、あはは、2人で笑い合う。そんな。両想いだったことがこんな所で分かるなんて。
笑ったあと、ばちっ、と目が合う。
2人ともが磁石みたいに引き寄せられて、甘くて優しいキスをする。
終わると、ばっと抱きしめられた。
「もうちょっと、このままでいよ」
『ふふ、うん』
思わぬ事件から両想いが発覚した、世にも珍しい一日のお話。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ!!こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!嬉しいです!! (2020年3月30日 17時) (レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年2月16日 13時