sgiさん ページ3
『キスしないと、出れない部屋、』
うん。何回読んでもそうだ。やっぱりこう書いてある。
「そっかー、じゃあ、しよっか」
『ふえっ？！』
思わず変な声が出る。片想いの相手と。キスするなんて、、
須貝さんは慣れてるかもしれないけど、私は慣れてないんだから。
「しないと出れないんでしょ？」
『でも、恥ずかしいじゃないですか、』
「可愛い顔すんなってー。ほら、おいで」
『須貝さん絶対私みたいなのとキスするとか嫌じゃないですかわそもそも付き合ってないんだし、』
「じゃあ付き合えばいいじゃん」
『えええっ？！』
「俺はAの事好きだし、さ。Aが良ければの話だけど。」
突然の告白に頭が全くついて行かない。
『っえ、いや、その、わたしも、すきです、』
やば、言ってしまった。思わず気持ちが溢れた。
「俺と付き合ってください」
『お願いします！』
どこかも分からない空間で告白されて付き合って。一生忘れられないだろう、こんな事は。
「じゃあ、【恋人】として、キスしよ」
『は、はい、』
須貝さんの大きくて綺麗な手で頬を包まれて、どんどん顔が近づいてくる。
『ん、っ、』
少し深めで、優しいキス。大人な須貝さんはこんなことも出来るんだ。
唇が離れると、ぎゅっと抱きしめられた。
『須貝さん？』
「ごめん、今顔見られたくなくて、絶対ダサい。」
『大丈夫です、私も一緒です』
少し離れられて顔が見えると、お互い笑い出す。すごい顔してるんだろうな、私も。
『須貝さん』
「ん？」
『好きです』
「俺は大好き」
「ねぇ」
『はい？』
「もっかいしていい？」
『ふふ。いいですよ』
今日ぐらい、こんな幸せだっていいだろう。
思わぬところで恋人になった、年の差カップルのお話。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ！！こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！嬉しいです！！ (2020年3月30日 17時) (
レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2020年2月16日 13時
