終わり?始まり?kwmrさん ページ33
注意:高校生設定です。
ずっと好きだった。
君と一緒に入学した瞬間から。
僕の目に映る異性の中で、
君だけが、一際輝いていた。
『はじめまして、Aです』
「河村です、」
それとなく仲良くなって。
『今日もいつものところ?』
「そうしよう」
お昼ご飯と放課後を、一緒にいられるまでになって。
まぁ、決してそこまでの道のりは楽ではなかったのだけれど。
だから、3年間なんて一瞬で終わるわけで。
『もう卒業だね』
「いやぁ、早いなぁ」
『ほんと。まだやりたいこといっぱい残ってるよ』
「僕も」
僕達の3年間が終わるまでもう少し。
僕には、何ができるだろうか。
答えはもう分かっていた。
好き、と言う勇気を出すこと。
少しでも君に好きになってもらうこと。
ーーーーー卒業式ーーーーー
君はやっぱり可愛い。ほんとに可愛い訳で。
一目惚れするほどの人なんだから、もちろんAの事を好いているやつだって多かった。
【Aさん、俺と写真撮ってくれないですか】
【いや、俺と!!】
【Aさん、これ受け取ってください!】
君の周りには、僕なんかより全然かっこいいやつがいっぱいいて。
「僕なんかじゃ、無理だよなぁ、」
今日想いを伝えられなかったら、終わり。
ずっとそう決めていたから。
ふいに悲しくなった。頑張ってきたのにな。今までの努力は、何だったんだろうか。
息がしづらくて、とてもここにはいられないって思って。
この恋にさよなら出来る日は来る気がしないな、と思ったけど、
終わってしまったものは、しょうがない。
早く目を逸らさないと涙が零れそうだったから、くるりと身を翻した。
295人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「QuizKnock」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ!!こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!嬉しいです!! (2020年3月30日 17時) (レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵 | 作成日時:2020年2月16日 13時