QuizKnock 短編集

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引き続きあなたside


『山本さん、この資料のことでちょっと教えて欲しいんですが、山本さん？』

「...」

山本さんが答えてくれない。あ、そう言えばさっきなんか私言われてたな。

あの時ちょうど頭痛もピークで全然話入ってきてなかった。そういえば、、


【だいっきらい！！！】


あー、なんかこんな事言われたな。

正直この時冷静な判断なんか出来なかった。これが終わらないと練習に間に合わないし、


とりあえず頭が痛い。想像以上に。

だから、

(ほんと、、子供)


こんなことを思ってしまった。

彼女が忙しいってことぐらい分かってくれてもいいじゃないか。ちょっと気遣ってくれてもいいじゃないか。


実は他の人に心配されると嫌だから、他の人に偏頭痛持ちだとは言っていない。

だからこそ、山本さんに気づいて欲しかった。


色々言いたくなったけど、そんな気力もなかった。だから、

『...すみません。』

とだけ告げた。

『ふくらさーん、この資料のこと分かりますかー？？？』

ふ「あぁ！分かるよー！！」

『ここなんですけど、これでいいんですか？

あ、はい！了解です！ありがとうございます！』

と思えばもうこんな時間。練習に行かないと。仕事は終わってないけど、練習から帰ってきてやればすぐ終わる。


『伊沢さんすみません、私練習行ってきます。仕事は帰ってきて少しやれば終わるので帰ってきてからやります！！』

なるべく、元気に。悟られないように。

伊「あ、はーい！気をつけてね帰ってくる時暗いと思うし！練習頑張れ！行ってらっしゃい〜」

笑顔でひらひらを手を振ってくれる伊沢さん。少し急ぎでオフィスを出る。


少しだけ山本さんが気になるけど。

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