そうは思わないけどね【nk】 ページ8
A.side
死ぬときは誰かの腕の中で死にたい。
と、この間見たホラー映画を見てふと思った。
冷たい床で1人ひっそりの死んだヒロインを見て少し心がざわついた。
あの映画はホラー演出はB級だったけど死ぬ描写がリアルでよかった。
…まぁ二度と見たいとは思わないけど。
少し話を戻してやっぱり死ぬときは温もりの中でゆっくりと息絶えたい。
そこまで考えてふと、気付いた。
誰の温もりで私は死ぬつもりだったのだろう。
生憎私には恋仲と呼べる人もいなしし、両親のことを死ぬ直前まで気にしてもいられない。
かといって、赤の他人に看取られるのは嫌だ。
「…じゃあなかむかな、」
nk「えなに何のはなし」
急に声をかけられたのに驚いた私の親愛なる数少ない友人のなかむは目を大きく開いた。
この間一緒にホラー映画見たでしょ、と付け足せば生ぬるい返事が返ってきた
nk「どーせ死ぬ時のことでも考えてたんでしょ」
「おぉーそうそうよくわかったね、あのなんだっけ…リリーなんちゃら、みたいな名前の女優の死ぬシーンがよかったからさ」
nk「シシー・キングね」
テキトーな返事だが割と真面目に返してくれるところが彼のいいところ。
相変わらず彼はスマホに視線を向けていて私の方なんてちっとも見てない。
別にみられても困るけど。
nk「…で、俺の腕の中で死にたいの?」
「すごいねなかむ、人の心読みとる能力でもあんの?」
nk「残念ながら俺にはないね」
さすが私の親愛なる数少ない友人、何でもお見通しみたいだ。
やっとこっちを見てくれたなかむの目は何故か嬉しそうに細められていた。
「わたし、死ぬときはなかむのことぐらいしか考えてないかも」
nk「…ふーん」
だってなかむ以外のことは特に大事でもないし、あんま頭にないから。
何より、なかむとの映画鑑賞会が無くなってしまうのは嫌だ。
その為にも私は今はまだ死ねない。
「どーせならお友だちの腕の中で死にたいじゃん」
nk「まぁそうだね」
俺もAの腕の中で死にたいかも。
なぁんだなかむも同じ気持ちなんだ。
私は何だか嬉しくて、アイスでも食べようかと立ち上がる。
…立ち上がろうとした。
nk「…俺が腕の中で死んだらその後Aも絶対死んでね」
なかむの目は真っ黒で少し怖い。
私はとりあえず首を縦に振って腰に巻きついた彼の手を引きはがした。
そういえば少し高めのバニラアイス買ってたからなかむにもあげよ。
nk「抱き合って死ねたら一番いいね、A」
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ビー玉(プロフ) - Twitterフォロー失礼します！ (8月16日 1時) (
レス) @page32 id: 7a07f59bfb (このIDを非表示/違反報告)
シス(プロフ) - momijisandazoさん» 申し訳ありません…！今リンクを貼り直しました、ご確認して頂けると助かります！ (2022年3月21日 20時) (レス) id: 3c4da15d1e (このIDを非表示/違反報告)
momijisandazo(プロフ) - ツイフィの方が削除されていたのですがこの場合はどうすれば良いでしょうか？ (2022年3月21日 20時) (レス) @page24 id: def6b7fbc2 (このIDを非表示/違反報告)
シス(プロフ) - とまとさん» ツイフィ閲覧お願い致します (2022年2月2日 21時) (レス) id: 3c4da15d1e (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - Twitterフォローさせていただきますｯ(( (2022年2月1日 23時) (レス) @page10 id: 9799237945 (このIDを非表示/違反報告)
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