お互い様【br】 ページ32
「誰、ですか。」
「そっか、わかんないかぁ。」
へら、と笑った男はスマホを細くて白い綺麗な指で操作し始める。
何となくその動作に見惚れていたが、慌てて我に返って思考を稼働させる。
長く配信を放置しているとまたあの厄介オタクが男だとか騒ぎ始めてしまう、早く戻らねば。
「あの、人違いじゃ」
「これ、僕。」
私の言葉を遮って、目の前に出されたのはTwitterアカウント。
見覚えのある猫のアイコンに、見覚えのある長ったらしい文章。
頭で考えるより先に思わず呟いてしまった。
「害悪オタク君じゃん…。」
「えっ!?あっ!!」
呟いた後、害悪オタク君はあわあわとしだしてすぐにまたスマホを操作し始めた。
私はもうとっくに配信のことなんて忘れて、目の前の彼に夢中になっていた。
…私これから刺されたりする感じ?
でも、こんなイケメンでもあんなこと言うんだ。
「あの、こっちデス…。」
何故だか少し恥ずかしそうに再び差し出してきたスマホの画面はやっぱり見覚えがあった。
さっきのアカウントと同じ猫のアイコンでありながも、名前とツイート数が少ない。
いつもの、見覚えのある名前。
「ぶるーく君…?」
br「そう!ぶるーくだよ!…えへ、アイコン一緒だったから出す方間違えちゃった。今、ちょうど配信してたからさ〜試しにインターホン押してみたら音なったからビンゴ!ってなっちゃって〜、あ、そういえばこの間リプライ僕だけ、に返してくれてありがとね。」
さっきまでの恥ずかしそうな顔から一変、つらつらと話す彼を横目にぼーっと考える。
そういえば思い当たる節はいくつもある。
私がpvpをしていた頃から未だに見続けてるファンなんて彼ぐらいだし、毎回スパチャ読みで名前が出てくるのも彼だし、些細な物音にまで気づくのも毎回配信をリアタイしている彼しか。
彼しか言えないようなことばっかりなのだ。
「なん、で。」
br「オフ会するって聞いたから居ても立っても居られなくなって来ちゃった…。だって、Aちゃんが何かされたら心配だし…。ほんとは今日配信が終わってから来る予定だったんだけどね?てか、も〜〜!最悪!あっちのアカウントバレたじゃん!!…引いてない?」
「いや…その。」
どうして家が分かったのか、とか。なんでそんなに堂々としているのか、とか。
一番怖いのはお前だよ、とか。
そんな疑問も全部すっ飛ばして出てきた言葉は。
「…めっちゃくちゃ顔がタイプ…。」
br「…へ?」
やっぱり私は配信者に向いていないと思う。
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ビー玉(プロフ) - Twitterフォロー失礼します！ (8月16日 1時) (
レス) @page32 id: 7a07f59bfb (このIDを非表示/違反報告)
シス(プロフ) - momijisandazoさん» 申し訳ありません…！今リンクを貼り直しました、ご確認して頂けると助かります！ (2022年3月21日 20時) (レス) id: 3c4da15d1e (このIDを非表示/違反報告)
momijisandazo(プロフ) - ツイフィの方が削除されていたのですがこの場合はどうすれば良いでしょうか？ (2022年3月21日 20時) (レス) @page24 id: def6b7fbc2 (このIDを非表示/違反報告)
シス(プロフ) - とまとさん» ツイフィ閲覧お願い致します (2022年2月2日 21時) (レス) id: 3c4da15d1e (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - Twitterフォローさせていただきますｯ(( (2022年2月1日 23時) (レス) @page10 id: 9799237945 (このIDを非表示/違反報告)
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