水面下【nk】 ページ19
A.side
nk「先輩!!次ここ行きませんか、!?」
そういって私に最近できた雑貨屋さんのホームページを見せてくる後輩のなかむ君。
大きくてくりくりした瞳とシャツの襟元につけられたパンダのピンは自分の可愛さを自覚しているとしか思えない。
実際彼の中性的な顔立ちと小柄な体つきは愛らしい。
「うん、いいね。今度行こっか」
彼が買ってきてくれたいちごミルクを飲みながら不器用な笑みをつくればなかむ君は満足そうに笑ってまたスマホで別の店を探し始める。今度の日曜日にショッピングモールに行く約束をしてからというもののずっとこうだ。
可愛らしい茶髪の髪の毛を撫でればなかむ君は恥ずかしそうに笑った。
nk「っあ、ごめんなさい、電話来ちゃった」
なかむ君が好きと言っていたバンドの曲が静かな教室に響く。
両手で数えられないほど聞いたその着信音は私の鼻歌にも最近なってきた。
忙しく教室を出て、廊下へと逃げる彼の背中を見送ってグラウンドへと視線を向けた。
多分彼は今廊下で2組のあの子に問い詰められて死んだ眼をしているに違いない。
ほんの少し耳を澄ませば普段より何トーンよりも低い声で冷たいなかむ君の声が聞こえる。
決して盗み聞きするつもりは無いのだが、今日は向こうの女の子が面倒くさいタイプだったみたいでなかむ君も声を荒げて話をしていた。
nk「…いやだから、俺別にお前の事彼女にするなんて一言も言ってないと思うんだけど…。そういうのやめてくれない、?正直、迷惑」
最後に吐き捨てるように言った言葉で電話は終わった。
予想するに向こうの女の子が諦めて泣きじゃくりながら切ったのだと思う。
…前もそうだったし。
なかむ君は表裏が激しい子なんだと思う。
多分本人は私にバレていないと思ってる。
私だってなかむ君と出逢ったときはただの明るい後輩だとしか思わなかった。
懐いてきてくれて親しみやすくて、笑顔の可愛い後輩君。
でも、私見ちゃたんだ。
君が空き教室で貰ったカップケーキに点数つけて散々馬鹿にしてるの。
君が色んな学年の女の子を喰っていること。
君が女の子に付き纏われて死んだ瞳をしているの。
君が貰ったプレゼントを全て捨てているの。
相手の懐に入ってきてはズタズタにして去っていく。
そんな彼に心臓を掴まれているのもまた事実。
そんなことを知っていても彼を拒否できないの私が彼のことを愛しく思っているから。
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ビー玉(プロフ) - Twitterフォロー失礼します！ (8月16日 1時) (
レス) @page32 id: 7a07f59bfb (このIDを非表示/違反報告)
シス(プロフ) - momijisandazoさん» 申し訳ありません…！今リンクを貼り直しました、ご確認して頂けると助かります！ (2022年3月21日 20時) (レス) id: 3c4da15d1e (このIDを非表示/違反報告)
momijisandazo(プロフ) - ツイフィの方が削除されていたのですがこの場合はどうすれば良いでしょうか？ (2022年3月21日 20時) (レス) @page24 id: def6b7fbc2 (このIDを非表示/違反報告)
シス(プロフ) - とまとさん» ツイフィ閲覧お願い致します (2022年2月2日 21時) (レス) id: 3c4da15d1e (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - Twitterフォローさせていただきますｯ(( (2022年2月1日 23時) (レス) @page10 id: 9799237945 (このIDを非表示/違反報告)
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