ki side ページ36
メスなど器具を消毒して、
準備して戻ってきた。
そろそろ始めたいな、
もう既にポロポロ涙を流してる健永に
伝えるのは心が痛む。
ki「健永、そろそろ始めるね。
痛むかもだけど、声出していいから。
でも、動いたら危ないから、
あんま動かないように頑張って欲しい。」
s「……っ、……ん、……」
ki「頑張ろうな、」
涙を流しながらも、
頷いてくれた健永の頭を
俺は優しく撫でた。
俺は、健永の右足に触れた。
ki「触ってるか分かる?」
健永は首を横に振った。
俺は、メスを握り、
スっと走らせた。
一瞬、ビクッとしたが、
麻酔のおかげか、まだ痛みはないようだ。
切れ込みから器具を入れ、
慎重に奥へ進めていく。
奥へ進めた時、
s「…んああっ、!…」
痛みが走ったようだ。
ki「…健永、頑張るよ、」
早く終わらせてやりたい。
器具をさらに奥へと進めていく、
s「…んあああああっ、!
っ、やぁぁあああああ〜っ、!」
渉が右足を、太輔が身体を抑えてくれてるけど、
どうしても動いてしまう。
危ないから、俺は器具を抜いた。
y「ミツ、危ないよね、
…縛り付けるとかする?」
ki「健永、もうちょい頑張れない?」
あまり縛り付けることはしたくない。
s「……ん、…っ、んん、…やぁ、……」
f「健永…」太輔が健永の涙を拭ってやった。
t「…ミツ!」
裕太が駆け寄ってきた。
ki「裕太、…高嗣は?」
t「高嗣は、テントで休ませてる。俊哉が見てる。
だから、…お、俺も手伝う、」
y「ちゃんと抑えてられる?」
t「…っ、うん!」
渉と目を合わせた。
固定の手が増えると有難い。
y「じゃ、裕太、左足抑えて。」
t「…うん、」
ki「健永、もうちょっとだから。
頑張ろうな、」
s「……っ、もっ、…やぁ、……」
ki「動かないように抑えて。」
3人に指示する。
健永がどんなに泣き喚いても手を止めないと、
覚悟を決めて、
また、器具を進めた。
器具を進めていくと、
健永の声が頭に響いた。
それでも、聞こえないふりをし、
手を動かした。
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animal(プロフ) - あらパーナ . ?さん» リクエストありがとうございます! (2020年6月19日 0時) (レス) id: ff58d7ef60 (このIDを非表示/違反報告)
あらパーナ . ?(プロフ) - リクエスト、書いていただきありがとうございました!北山くんが重度の胃腸炎になってしまって、藤ヶ谷くんに甘えるお話が読みたいです!よろしくお願いします! (2020年6月18日 23時) (レス) id: 1f84ba1b87 (このIDを非表示/違反報告)
animal(プロフ) - 名無し0810号さん» コメントありがとうございます^^*頑張ります (2020年5月26日 23時) (レス) id: ff58d7ef60 (このIDを非表示/違反報告)
名無し0810号(プロフ) - お久しぶりです!リクエストではないんですけど、KIメインやYメインはいつもお兄ちゃんな2人が弱ってる姿がとても好きなので楽しみです!!頑張ってください!! (2020年5月26日 15時) (レス) id: 63fb975b40 (このIDを非表示/違反報告)
animal(プロフ) - みつきさん» リクエストありがとうございます! (2020年4月29日 10時) (レス) id: ff58d7ef60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:animal | 作成日時:2020年4月6日 2時