s side ページ47
俺は、廊下に飛び出してからも、
すれ違うスタッフさんとかも、疑っているような目で見てるような気がして、
誰とも目を合わせないように、ただひたすらどこに行くわけでもなく、早足で歩いた。
だから、気づかなかったんだ。大好きな先輩とすれ違ったことも。
櫻井side
今日は、ニュース番組のための打ち合わせをしていたんだ。
なんか、飲みもんでも買おうと思って、廊下を歩いてた。
あれ?前から歩いてきてるの、千賀だ。
飯でも誘おうと思ってたし。
ちょうどいいな。
櫻井「...よっ、千賀!」
でも、あいつは俺の前を通り過ぎて行った。
あれ?聞こえてなかったかな?
...まぁ、いっか。
t side
楽屋を飛び出してから、ただひたすら歩いて、
奥の方のベンチに座った。
?「...あれ〜?玉森くんだぁ。」
顔をあげると、そこには、小林さんが立っていた
小林さんは、俺の隣に座ってくる。
t「...あの、千賀のことほんとなんですか?」
小林「...玉森くんに謝らなきゃって思ってね。」
小林「...実はさ、千賀くんに振り付けお願いするようになってから、」
小林「千賀くんは俺と会う度、出てくるのはメンバーの悪口でさぁ...」
小林「...しまいには僕のこと殴ってきたり...」
小林「怖くなっちゃって、玉森くんのことも断りきれなかったんだ...ほんとごめんね。」
小林さんが俺のお腹に手を伸ばしてくる。
俺は、思わず振り払った。
t「...あ、いや。大丈夫です。」
t「...俺の実力不足なんで…」
小林「何言ってるの、そんなことないよ。」
小林「...千賀くんなんかより、君の方がずっとふさわしいよ。」
なぜか、涙が溢れてくる
t「...っ、...」
小林「俺は、玉森くんの味方だからね。」
小林さんは、俺の頭をポンっとして、去っていった。
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brownanimal(プロフ) - REOさん» コメントありがとうございます!とても励みになります! (2019年1月21日 14時) (レス) id: ff58d7ef60 (このIDを非表示/違反報告)
REO - とても感動しました。続きが気になります!連載お願いします! (2019年1月20日 21時) (レス) id: dec2c5a9df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:brownanimal | 作成日時:2019年1月5日 17時