澄み渡る空は 2

s side ページ7

s｢...っ、...｣

俺は、玉に投げ飛ばされた。


玉がこっちに向かってくる。


──────バァンッ

s｢...うっ、！...｣


玉にお腹を蹴られた。


2｢...せんがっ、！｣


ki｢...玉、落ち着けって、！｣


ニカが俺の元に来てくれて。

ミツが玉の事を止めてくれた。


ミツに抑えられた玉が暴れる
t｢...ほんとは、俺の場所で、
センターで、お前が踊りたいんだろ？｣

t｢...俺の事が憎いんだろ!!｣

ki｢玉！なんでそんなにイラついてんだよっ、｣


t｢...はぁー...｣
玉がミツの事を振り払った。


t｢...俺、小林さんのお仲間さんに、

襲われたんだよ。｣

t｢...お前が、俺の事ムカつくって、小林さんに言ったんだよな？｣

玉がずっと俺の事を睨んでくる。

玉の言ってることが何一つ理解出来なくて。
s｢...俺、...そんなこと言ってないよ...｣

2｢...おい、玉、千賀のことは信じないで、
その小林さんってやつの事は信じるのかよ。｣



t｢...だってっ、!!｣

t｢録音されてたの聞かされて、｣

t｢ずっと一緒に居たんだから分かるよ！千賀の声だって、。｣

t｢...千賀が、

俺の方が歌って、踊れるのに、どうして？って。｣

t｢...俺、千賀の事信じてたのに。｣

玉の目から1粒の涙が零れた。

それを聞いて、俺は思い出した。
あの時だ。

俺、メンバーのためにって思ってたはずなのに、

目の前にいる玉は涙を流してる。

守れてなかったんだ。



t｢.....っ、...｣
玉が涙を拭って、自分のシャツを捲ろうとする

m｢...玉、！｣


t｢...これ、見たら信じてくれるでしょ？｣

玉が服を捲った。

┄┄┄┄痛々しい傷跡があった。

俺は、言葉が出なかった

多分、みんなそう。


t｢...みんな、ごめんね。
こんな俺が、センターで――パシンッ
ミツが玉のことをビンタした。

ki｢俺達は、玉がセンター向いてないって思ったことなんて一度もねぇよ。だから、
そんなこと二度と言うな。｣


t｢...っ、...っ、...｣
ミツが震えてる玉を抱きしめた。



ki｢...ごめんな、痛い思いさせて。
玉が悩んでた事に気づいてやれなくて。｣



ついさっきまで、ニカが俺の肩を持って支えてくれてたけど


ふと気づいたら、ニカは、手を下ろしていた。





──────────ドンッ

y｢...太輔、!!｣



がやさんが倒れたみたいだ。

横尾さんががやさんの元へ駆け寄る

ki｢...藤ヶ谷？｣


y｢...大丈夫、貧血だから。｣
y｢...太輔、医務室に連れてくね。
みっちゃん後よろしく｣

s side→←s side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す