澄み渡る空は 2

2 side ページ13

俺、千賀になんて事したんだろう...


楽屋を出てから、
やっと冷静になってそんなこと思って。


千賀を殴った時の感触が忘れらんなくって。


俺は、廊下に、

千賀とのお揃いのブレスレットを

投げ捨てた。





s side

ミツの衣装を持って楽屋に入った瞬間、
今更気づいた。
俺、メンバーに嫌われちゃってるんだった。

無言で、ミツが衣装を奪って。

がやさんと玉に詰め寄られる。

玉とがやさんに殴られた。
...痛い、痛すぎる。
小林さんにやられたせいで、立ってるだけでもズキズキしてたのに。

ミツにも

横尾さんにも

宮っちにも

二力にも

みんなに殴られた。


みんな出て行った。


俺は、この日から、小林さんだけじゃなく
メンバーのストレス発散道具にも、なった┄┄┄┄


俺は、崩れ落ちた。



早く着替えて行かなきゃ。
待たせたら、怒られちゃう。



服を脱ぐと、痛々しい傷跡があった。



立ち上がるだけでも、しんどくて。
力を振り絞って、楽屋を出た。



廊下の壁伝いに歩いた。

すると、何かが足に当たって。

銀色に光る、ブレスレット。

それは、二力とお揃いで買ったものだった。



...そうだよね。
俺とお揃いなんて嫌だよね。


俺は、ブレスレットを
拾い上げて、ポッケに入れた。






撮影場所に着いた。

t｢...遅いよ｣
玉にそんなことを言われて。


7人並んでの撮影で。

左から、2→y→f→ki→t→s→m の順。

みんなでくっつく感じで。



今の俺は、立ってるのもしんどくて。
たまに、宮っちにぶつかっちゃって。

m｢...せんちゃん、俺に寄っかかっていいよ｣
そんな宮っちの優しさに甘えた。

t｢...すいませ〜ん、立ち位置変えません？｣
俺が、宮っちに寄っかかってたのが気に食わなかったみたい。









s→y→f→ki→t→m→2 の順に変わった。

たまに、横尾さんにぶつかっちゃって、
何回か舌打ちされて。

カ｢千賀さん笑顔でお願いしまーす。｣
何回か注意されちゃって。








ki｢...すいません！休憩貰ってもいいですか？｣
カ｢そうですね、休憩にしましょう。｣

がやさんがしゃがみ込んだ。
y｢...太輔！｣
f｢...ごめん｣

俺もしゃがみ込んだ。

ミツが俺のとこにやってくる。
ki｢...あのさぁ、藤ヶ谷のために、早く終わらせようって気は無いわけ？｣

s｢...ごめんなさぃ...｣









数分後、撮影が始まった。









カ｢おっけーです!!｣

all｢ありがとうございましたぁ｣


なんとか撮影が終わった。

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