好きになったのは弟でした 2nd

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光「あ、それとあの二人もいるぞ、ほれあっち」



親指でくいっと指した方向の侑李の少し後ろの方を見るとこれまた人だかりの中にデレ顔の裕翔と困った顔をしてる圭人の姿があった





涼「あいつらまで…！」



どうせ侑李が無理やり連れてきたんだろうな


このまま無視してやろうかと思ったけどそういうわけにもいかず


意を決してあの人だかりの中に入ることにした







涼「侑李！！！！」



いつもより少し低い声でそう呼ぶと、ビクッと肩を震わせた






侑「お兄ちゃんっ！」





怒ってるオーラを気にもせず堂々と抱きしめてきた


まわりの女たちはキャーキャーと喚いてる





涼「なんでいるの？」



侑「…ごめんなさい、怒ってる？」



涼「当たり前だ」



侑「そんな、怖い顔しないで？」



涼「させてるのは侑李でしょ？」



侑「ごめん、」




そんなに謝られると俺の方が悪いことをしてるみたいだし


何より周りからの威圧と言うか視線が痛くて


心配とか迷惑とかもそうだけど、侑李の可愛さをできるだけ俺は広めたくないんだって…




そう頭を抱えてると




裕「やまごめん。ちぃがどうしてもついてきてほしいところがあるって知らないままついてきたらこの有様で…」


圭「ごめんね、やまちゃん」



涼「ううん。裕翔も圭人も悪くないから一人でこられた方が心配だったしありがとね」




心配してる俺らをよそに





「ゆうりくん！これあげる！おいしいよ〜」




次から次へとお菓子やらなんやらを目の前で渡されてる




あーーーーーーー！！もう！知らん！


人の気も知らないで！！！！





涼「俺仕事するから、侑李の気が済んだらすぐ帰らせてくれる？本当にごめんね」



裕「わかった！迷惑にならないようにするね」



涼「ありがとう」





友だちが大ちゃんみたいなやつじゃなくてよかったよ


裕翔も圭人もしっかりしててよかった…

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