Her Broken Hearts. (ページ47)

今日:33 hit、昨日:0 hit、合計:123,039 hit

☆ 11 ページ47

▽

.

優しく残る痛みと、まだ少し慣れない "異物感"

次第にその中で、廉の息子の大きさを感じ取る。

「…やっと…、繋がれた…」

と、廉の声が耳元に響く。

…そうだ、私今、廉と繋がってるんだよね？

…廉とひとつになってるってことだよね？

…廉が、私の中に居るんだよね？

『…っ、、、ｸﾞｽﾞｯ…、』

「…えっ？！A？！

ごめん…っ、そんな痛かった？！」

涙が次から次へと流れ始めて

肩を揺らすほどに感情が昂ってしまう。

『違うの。…嬉しくて、、、』

「…え？」

『廉とひとつになれたことが嬉しくて仕方なくて…

…どうしようもなくて、、、涙がぁ～…ｸﾞｽﾞｯ…』

「…アホか…、笑。」

大量の涙を流す私を見て、鼻で笑うようで

実はすごく優しく微笑んでくれている廉は

チュッてしたり、ギュッてしたり…

繋がったまま、これでもかという程の幸せをくれる。

それからしばらくすると

廉は、本当にゆぅーーーーーっくりと動き始めた。

私は少しの痛みとともに感じる擦れ合う感触に

まだあまり気持ち良さは感じられなかったけれど

…でもずっと、その感触にドキドキさせられている。

そして廉は、私のペースに合わせて

その痛みと感触に私が慣れるまでずっと

ゆっくりすぎるほどのスピードを保ってくれた。

『…廉、もっと動いてくれていいよ。』

「A…。ありがと、

でも今日はここまでやから安心して？」

『…え？』

「…Aと一緒に気持ちくならな意味ないやん？」

『…っ//』

「…Aが感じれるようになるまでは

無理に動いて我慢させたりしたくないから…」

そう言って廉は、結局

３回目の機会までずっと、ゆっくりを保ってくれた。

４回目、廉が私の中に挿入って来たときに

『…んっ、きもちぃ…っ、、、』

ポロっと漏れた私の言葉を聞き逃さなかった廉は

とても嬉しそうな表情だった。

初めての日から１ヶ月近くも経ってるんだから

…待たせすぎてしまってるのに

廉は私に、"ありがとおな" と微笑んでくれた。

そして廉と私は、この日初めて２人とも

幸せの絶頂を迎えることができたのだった。

「…Aのハジメテ、俺にくれてありがとおな。」

『…ううん。廉、大切にしてくれてありがと。』

△ 完。