正々堂々【ブラッククローバー】 (ページ2)

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《両チームの魔晶石(クリスタル)破壊！！！この試合は引き分けとする！！》

『引き、分け……？』

あたりに静寂が生まれる。

しかしそれも一瞬のことで、すぐにザクスを名乗る彼は声を大にして相手チームを貶し始めた

ザクス(？)｢クソチビィー！！！テメーはどいつもこいつも信用しすぎなんだよ！！！｣

かと思えば、今度は自分のチームにまで文句を言い出す始末だ。少なからず、観客(こちら)からしたらいい思いはしない

でも、

ザクス(？)｢そして……イカしたマスクヤロー……テメーはもっと、仲間を…信じるべきだった…！！｣

そういう彼の声は心なしか震えているように聞こえた。彼もまた、アスタの言葉に心打たれたひとりなんだと思う

気づいたら周りと一緒に走り出していて、倒れる寸前のアスタをマグナが支えていた。

ユリウス｢共に……全力で戦おう……！我々は同じ、クローバー王国の魔法騎士だ！｣

魔法帝の力強い言葉に皆が頷く。少なからず、今この場において王族だ下民だと差別を口にするものはいないだろう

それから回復魔術師達に運ばれていくランギルスとアスタ。どうやらアスタの方はチームメイトのミモザって子が回復してくれるらしい。

あたしがやってやろうと思ったんだけど、さっきのフィンラルのでスッカラカンになるまで魔力使っちゃったから無理だった

『あの、ここにも映像って繋げられます？』

一応付き添いできた救護テント
アスタも心配だけど試合も気になる。って事で近くにいた人に聞いたら快く了承してくれた。
やりぃ！

《2回戦第3試合を行います！》

『お、次ラックじゃん』

映像越しだけど一応応援はしておく、なんだかんだこのチームが1番バランスいいんじゃないかな？？