わんもあわーるど (ページ7)

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Floralia 2 ページ7

その頃カービィはAを追っていた。フロラルドをぐんぐん離れていく。

『この辺でいいかな』
Aはいきなり止まり、カービィを振り返った。

カービィもAの前で止まった。
羽根を使い対空しながら、Aに言った。
「ねえ、そのカケラって、ディメンションミラーのカケラ？」

『そうだろうね』

「なら渡してよ、シャドーが帰れなくなるんだ」

『これが欲しいなら、僕からとればいいよ』
ニヤッと笑うA。
『渡さないけど』

「わかった、君に勝てばいいんだね」
なんのためらいもなく、カービィは言った。
友達のために動くカービィには、迷いなどない。

『…噂通りのピンクの悪魔だ。とる=倒すって、脳筋すぎない？…ま、僕も君と手合わせしてみたかったから、いいんだけどね』

…『勝負、うけてたつよ』

それぞれ戦闘体制に入る。まずは動かず、くものうえでお互いの様子を伺っているふたり。
先に動いたのは、A。
カービィに向かって素早く電撃を放つ。
なんとか避けたカービィは、そのまま羽ばたき、Aの後ろに回り込む。

「コンドルずつき！！」

『うわっ！！』
Aは避けきれず命中。ふっとぶA。
『流石だね…距離をとろう』

Aはカービィからまた逃げた。今度はかなりのスピードだ。
カービィはまっすぐ飛んでいく。
Aはカービィめがけて電撃を放ちながら、一定の距離を保っている。
カービィは電撃を避けながら必死に追いつこうとするが、カービィが速くなればなるほどAも速度を上げる。
速さにも限界がある。このままでは追いつくのは不可能だ。
ならば攻撃を当てようと、カービィは羽根を飛ばす。

「フェザーガン！」

『おや？アハハ、届いてないよ…これでどうだ！』
ビリビリビリビリ！！！
頑張って羽根を届かせようとその場に一瞬止まっていたカービィに、特大の電撃が襲った。
カービィの体はしびれ、ウィング能力は外れて落ちてしまった。

(しまった…しびれで体の自由も効かない…落ちる…！)
Aの姿が遠くなる…

パシッ

落ちるカービィの手を、誰かが掴んだ。

「ほらカービィ、負けるなよ？ぼくが帰れなくなるんだからな」
シャドーカービィが、「エンジェル」の能力で飛び、カービィを救った。

「シャドー！ありがとう！」

「ぼくの為だからな。ほら、お前が得意なコピーの素だよ」
シャドーカービィは玉が一つ入った袋を出した。

「ありがとう！わかってるね～」
カービィは袋の中に手を入れた。