疑問 ページ34
｢私は外出しない方がいいって感じですか？ ｣
｢感じ……と云うより、外出させない為に僕が此処に来たんです｣
気まずそうに顔を歪める彼を見ると、疑問は多くあったが 黙っているべきだと判断する。
そう、例えば『物騒な人がいる中、敦君は私の家に来て大丈夫だったのか』や『
理由は何であれ、外に出れないとなればご飯はどうするべきかと頭を悩ませる。
先ずは朝食でもとろうと食パンを取り出す。電気代節約の為、其の侭ジャムをつけようとした――が、彼の一言によって遮られる。
｢お昼ご飯にジャムパンだけ何て躯に悪いですよ！ 喫茶店から中原さん特製のサンドウィッチ持ってきたンで、食べてください｣
結局、パンなのね。
否文句なんか一つもないです。一つも。
そこで違和感に気付き、動きを止める。
｢お、お昼？ ｣
ピクピクと引きつる私の眉毛と口角。
敦君はそんな様子の私を不思議そうに見詰める。
｢はあ……？もうお昼の一時ですよ｣
見えない雷が私に落ちる。ピシャーンッて。ほら今落ちたよ、ピシャーンッつって(笑)
自分を茶化して現実逃避をしていると、口にサンドウィッチを押し込まれる。
デジャヴを感じつつも、意外とグイグイくるんだと冷静になる。
『いただきます』を云い忘れた私は、『ごちそうさまでした』に何時もの三十倍は気持ちを込める。
勿論、サンドウィッチは美味しかった。
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シノノメ(プロフ) - ヤマダノオロチさん» コメントありがとうございます。双黒は…いいですよね……(卒倒)そのお言葉を胸に頑張ります；；；； (2018年2月8日 6時) (
レス) id: c4306e22d4 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - 記者っていう立ち位置が新しくて好きです！文豪たちも新旧双黒もイケメンだし…(鼻血←)更新楽しみにしています(^^) (2018年2月6日 22時) (レス) id: 59c5f94107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シノノメ | 作成日時：2018年1月29日 23時
