紅花と白夜叉【檸檬】 ページ7
次の日。つまり決行前日。
怜南はとある場所に向かっていた。
怜南「…ここね。」
着いたのは万事屋。
協力してもらう側として、今回の作戦について色々話そうと思ったのだ。
万事屋がそんなテンプレート通りに動くとは到底思えないけれど、無いよりはいい。
インターフォンを押すと、「はーい」という声がして、引き戸が開いた。
新八「あ、お待ちしてました。はじめまして。志村新八です。銀さーん。いらっしゃいましたよ。」
礼儀正しいメガネの青年だ。
銀さん、そう呼ばれたのは白夜叉のことだと怜南は知っていた。
ページがぼろぼろになるほど読み漁っている攘夷戦争の資料。
その歴史的瞬間に立ち会った者がここにいると思っただけで怜南は少しワクワクした。
銀時「へいへい。あ、はじめましてー。
坂田銀時です。お宅が彼岸花の総長サン?」
怜南「えぇそうです。塩原怜南。よろしくお願いしますね、万事屋さん。」
出てきたのは死んだ魚のような目をした天然パーマだったが、そんな瞳の奥に眠る夜叉を怜南は感じ取っていた。
只者じゃない、一瞬でそう思った。
銀時「とりあえず入って。」
案内され、ソファーに座るとイチゴ牛乳を出された。斬新な接待だな、と怜南は思った。
神楽「わぁ、キレーなお姉さんアル!」
奥からひょっこり顔を出してきたのは、
銀時よりもはるかに若いであろう少女だった。
こんな少女が白夜叉と…。
そう思った怜南だが、少女の肌の白さを見て一瞬目を見開いた。
怜南「夜兎…?」
神楽「そうアル。お姉さんも肌白いアルな。」
新八「確かにそう言われてみれば…。」
怜南「あんまり太陽が好きじゃなくてね。
あのジリジリと照りつけられてる感じが嫌なの。」
神楽「…フーン……。
ワタシ神楽いうアル。よろしくナ!」
怜南「塩原怜南。彼岸花総長よ。よろしくね。」
銀時「それにしても随分若ぇんだな。」
怜南「まぁ…幹部の中では若い方かもしれませんね。」
銀時「あー、いいよ敬語なんて。」
銀時は怜南を見破ったように笑みを浮かべた。
怜南「……私のことを事前に調べてあったんですか。」
銀時「おー、よくわかったね。事前に総一郎君から資料を預かっててなー。
彼岸花総長塩原怜南、20歳。
家族構成は父、母、兄。過去は不明。
局長雪城環に誘われて彼岸花に入隊したと思われる。実力は彼岸花の中でもトップクラス。
左利きの長刀使い。」
続きます
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檸檬(プロフ) - 終わりました。あと、続編に移行しました (2018年9月17日 21時) (レス) id: 1c4b591d68 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 更新してきます (2018年9月17日 21時) (レス) id: 1c4b591d68 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 更新しました (2018年9月17日 21時) (レス) id: a2e5ee0127 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 更新してきます (2018年9月17日 20時) (レス) id: a2e5ee0127 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - あもさん» 終わったー (2018年9月17日 20時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:血塗られし彼岸花参加者 x他8人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年9月9日 17時