戦い済んで、日が暮れて。【血塗られし彼岸花本編】【銀魂】

隊士を統べる者【檸檬】 ページ11

そして明朝。


ついに吉原で取引を行う攘夷志士をしょっぴく日が来た。


深雪と香澄に連れられ、彼岸花の各隊士たちと万事屋は吉原に降りた。
そこは男は天国、女は地獄の呼び名に相応しい異様な光景が広がっていた。
少しでも多くの客を取ろうと男を誘惑する女、
諦めの表情で俯いている女。

今年成人したばかりの怜南はこの光景を見て少し驚いていた。

こんなところの何がいいのだろう…。と。



千草「避難経路は見つけることが出来ましたが、正確な場所はわかりません。
あくまで私の視力を頼りにして見つけました。」


弥生「千草ちゃんがあのときみたいに見つけることが出来ればいいけど…」



怜南「そう。わかったわ。…隊形は作戦通りよ。副長と司令塔として高いところから敵の動向を探ってください。百合隊、副長について。」


副長「了解。」


百合隊「「「「「はい」」」」」


怜南「敵が密売すると思われる店周辺の四方向を見張りたいから、薔薇隊は二手に分かれて北と南。菖蒲隊は西。薊隊は東。」



隊士「「「「「はい」」」」」



怜南「私は……薔薇隊の半分と北に行くわ。
じゃあ作戦開始！」



彼岸花の隊士たちは各地へ散らばった。



銀時「ほー…さすが彼岸花の総長。あの若さで指揮をとってらァ。」


新八「銀さん、僕たちはどうしますか？」


銀時「万事屋さんは好きに動いてくださって構いません、だとよ。適当にその辺見回ろうぜ。」


神楽「あくまでワタシたちは援護ってことアルな。」


銀時「攘夷志士は見つかったら最後…。
真っ赤に華を咲かせる彼岸花とやらのお手並み拝見といこうじゃねぇか。」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

薔薇隊北は怜南、祭、幸音、睦月。

南は貴成、風、八雲、雪也、琴代に分かれてくださいますようよろしくお願いします

最後の雨女【檸檬】→←不安の伝染【檸檬】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す