絶対に【あも】 ページ6
「晋助・・・・」
弥生はぽつりとその名を呼んだ。
銀時が庇うように弥生の前に立ち、木刀を構えた。
「別に襲いに来たわけじゃねェさ。顔を見に来ただけだ。」
高杉はそう言って笑う。
弥生はぐっと眉を寄せた。
「・・・・何を企んでいるの?」
「そういや、ここら辺で取り引きが行われるらしい。」
高杉は弥生の問いに答えず、そう言った。
「・・・・・どうして、」
高杉はククッと笑い、踵を返す。
「さてね。」
弥生は蓬菊を取りだし、副長に連絡する。
終わった頃にはもう、高杉は見えなくなっていた。
『───────』
弥生はあの時、千草に腕を引っ張られながら、高杉の隣を通りすぎたとき、耳元で、弥生だけに聞こえる声で、言った言葉を思い出した。
『必ずお前を奪ってやらァ。』
「・・・・・絶対に、私は、彼岸花から離れないから。」
そう呟いた弥生を、銀時はじっと見つめていた。
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢沢夏美(プロフ) - 更新しました (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 更新します (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 終わりました (2018年9月30日 0時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 更新してきます (2018年9月29日 23時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 終わりました (2018年9月28日 11時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:血塗られし彼岸花参加者 x他6人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年9月17日 21時