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瞳【暇猫】 ページ42

「雪城、居るか」

局長室をノックし声をかける
八雲は誰に対しても敬語を使わない
勿論時と場合で使い分けているが、身内しかいない此処では使うことはまず無い


「あぁ、入っていいぞ」

部屋の中から環が返事をしたのを確認し、八雲は局長室に入った

「どうした?八雲からやってくるなんて珍しいじゃないか」

「……辻斬りについてだ」


八雲の口から辻斬りという言葉を聞き環の表情は変わった



「目撃者が1人居た」

その言葉に環は目を見開いて驚いた

「本当なのか?
その人は今は…」

「帰した」


環は何故帰したと言おうとしたが、言い留まった
気づいたのだ
目撃者が彼の妹なのではないかということに



「…妹か?」

八雲は無言のまま頷いた
それを確認した環は一言そうか…と呟いた


「…目撃者曰く暗くてあまり見えなかったが、瞳の色が金色なのだけは見えたそうだ」

「金色か…」

「あぁ…
……これは俺の推測だが…」


環は八雲の方を見た

「彼奴は瞳の色だけじゃなく、ちゃんと見ていた筈だ
元々視力が良い彼奴は何時も情報を仕入れる時は屋根から街を見渡して仕入れる
だから、瞳の色だけピンポイントで見えているはずが無い」


彼奴は誰かを庇っている―…
八雲は苦い表情を浮かべた


「……そうか
もし仮にそうだとしたら、目撃者の存在が辻斬りに知られたら不味いかもな…」

一先ず瞳の色だけ伝えておこう
そう言い、環は八雲に瞳の色だけ他のメンバーにも伝えるように言った


「…あぁ…」

八雲は一言そう言い部屋を出た

柵【あも】→←情報と脳裏に焼き付いたあの顔【夢沢夏美】



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夢沢夏美(プロフ) - 更新しました (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 更新します (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 終わりました (2018年9月30日 0時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 更新してきます (2018年9月29日 23時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 終わりました (2018年9月28日 11時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:血塗られし彼岸花参加者 x他6人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月17日 21時

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