戦い済んで、日が暮れて。2章【血塗られし彼岸花本編】【銀魂】

調査依頼【ちょこくりーむ】 ページ36

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今日、局長室に届いたのは、幕府からの大量の書類の束。


「なんだこれは…。」


書類の内容はどれも同じ。


"街に出た辻斬りをなんとかしてほしい。"


辻斬りは2日で10人を殺害。

相当な記録だ。

こんなのを街に野放しにしているとは……。


環は絶句した。


「新撰組、見廻り組は一体、何をやっているんだ…！？」


あり得ないとでも言いたげな表情をし、顔を歪めた。


「ここは私の大切な場所だ。簡単に崩されて堪るものか。」


そう呟いた。


彼女は赤い羽織を身に纏い、刀を肩に掛けた。


そして、早足で部屋を出ると、総長である怜南を呼び出し、彼岸花隊員を集めた。


そして、吉原の件以来、久々の指令を出した。


「新しい指令だ。街に出ると言う、辻斬りを捕まえろ。」


集まった彼岸花の隊員がざわめき出した。


しかし、なおも気にせず、環は続けた。


「今回のメンバーは、幹部総会を開き、早急に決める。相手は一人、全員で言っても仕方ない。以上だ。」


そして、幹部たちの顔を見て、言った。


「今から幹部総会を開く。幹部たちは会議室に集合だ。」


次に全員を見渡し、


「その他の隊員は、各隊の副隊長に辻斬りに関しての情報を纏めた書類を渡した。それを確認してくれ。」


それだけを残し、局長は部屋から出ていった。

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