戦い済んで、日が暮れて。2章【血塗られし彼岸花本編】【銀魂】 (ページ20)

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白いベッドと白い頬【檸檬】ページ20

地上に出て、すぐに怜南と睦月は搬送された。
屯所待機していた局長がそれに付き添い、
薄荷隊の医療班は軽傷の隊士の手当てにあたった。

蒼司「隊長！」

隊長大好きっ子の蒼司が廉に近寄る。

その隣にいる信乃を見て蒼司は驚く。

蒼司「なっ…何がタフなんすかこんな怪我して！早く医療班のとこ行くっすよ！」

信乃「あははー。ちょっとやり過ぎたかもー。」

蒼司「何で彼岸花にはこんな無茶する人が多いのかなー。」

と、蒼司は呆れながら言った。

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病院に着くとすぐに2人の治療が行われ、
同じ病室に運ばれた。

先に目覚めたのは睦月だった。

環「おはよう。気分はどうだ。」

睦月「弥生は……？総長は……？」

環「私と怜南とお前以外は屯所に帰った。
今頃医療班の治療を受けている頃だろう。
お前らはもうあと何週間か入院が必要だ。

怜南は…。」

環は睦月の向かいのベッドで寝ている怜南に視線を送る。
まだ目覚めていない。

環「あいつは意外と真面目だから、
罪悪感で目覚めたくないのかもしれないな…。」

睦月「……。」

睦月は戦い直後のことを思い出す。

確か怜南は私の所為でこうなったと謝っていた。

その小さな背中で一体どれほどのものを背負うつもりなのだろう。

環はそっと怜南の白い頬を撫でた。