戦い済んで、日が暮れて。2章【血塗られし彼岸花本編】【銀魂】

特殊な人間【あも】 ページ2

「総長！」

睦月は叫ぶが、怜南には届かない。

「こりゃ、力づくで止めなきゃ無理か・・・！」

睦月は二人の間に割って入る。

「誰だ？」

「部下だよ。つーか、あんた、今、総長のこと、クソ妹っつてたな。兄貴のくせに。」

睦月の目には軽蔑と怒りがこもっていた。

「それがどうした？」


「神威にしても・・・・どうして妹を大切にできねぇんだ？


そういう奴らはだいっきらいだ。」


「お前には関係ないことだ。そこをどけ！」

遼太郎は睦月へ襲いかかる。

「うるせぇ。クソ兄貴。」

睦月は刀を抜く。

二人の刀が交わる。

戦う二人は─────互角。

「・・・・お前、本当に人間か？」

「人間だよ。ちょっと特殊ではあるがな。」


睦月はにやっと笑う。

─────が。


「っ・・・・総長！」

怜南が睦月に襲いかかった。

今度は遼太郎が笑う番だった。

「こいつはもう、お前の知ってる怜南じゃない。


ただの─────獣だ。」


「くそっ！」


睦月は怜南に対して攻撃できず、防戦一方になる。


「殺せばいい。お前なら出来ると思うが？妹は目覚めたばかりだ。まだ、完全に力を使いこなせていない。


お前の方が、強い。」


「──────んなこと、出来るかよっ・・・！！」

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