戦い済んで、日が暮れて。2章【血塗られし彼岸花本編】【銀魂】

あいつ【あも】 ページ27

最近、皆に心配されることが増えた。

どれもこれも、俺が最近、ろくに寝れていないからだ。
寝れば、また、あいつ(・・・)のところに行ってしまう。

「何かあるなら、話せばいい。辛いなら、一人で抱えなければいい。また、弥生か？」

局長にそう訊かれた。

弥生か・・・。
関係ないこともないが・・・・違う。

これは、俺自身の問題なのだ。

だが──────


局長には、話しておくべきか・・・。

今、ここに居られるのは、局長のお陰だ。

『そんなに明るい道じゃない。暗くて長い、陰の道だ。それでも着いてこれるなら、来ればいい。』


彼岸花に入ると決めたのは、俺だ。


もしかすると、これから迷惑をかけるかもしれないのに、何も話さない訳にはいかない。

「局長、俺は─────


──────・・・俺じゃなくなるかもしれません。」

「・・・・どういうことだ？」


「もう・・・・あいつの鎖が、壊れそうなんです・・・。

毎日、毎日、俺はあいつに会いに行っている。

あいつが、ここから出せと、暴れてる。


──────もう、抑えきれなくなる。」

俺は今、どんな顔をしているのだろうか？

「あいつの鎖が解けたら、俺が、止めます。

──────もし、止められなければ・・・・」


「睦月、」


「───────俺は、死にます。」

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