Branch road 【from Correlation chart】

Ryo's road　24：覚悟 ページ24

＜圭子 side＞


「僕と…俺と付き合ってもらえませんか？」


さっきからそわそわしてた亮くん…
こうなる事はなんとなくわかってた…


『ん？どこに？』


わざと、とぼけてみせた


「いや、そう意味やなくて…お付き合いしてもらえませんか…好きなんです、圭子さんの事」



どうしよう…中途半端な気持ちでは付き合えない

将来の事を見据えた…そんな付き合いを、若い亮くんに求めていいものなのか…

ここは、はっきりさせよう


『ねぇ、亮くん』

「はっ、はい」

『結婚とか考えてる？』

「えっ、結婚っすか…」

『私ねもう２８になるの…お付き合いするなら結婚を前提にしたいのよね…』


あえて強がってみた…じゃなきゃ…今にも泣いてしまいそう…


『さっき映画見たじゃない？あれが結婚のリアルなのかもね…綺麗事だけじゃない、ドロドロしたトコロもあるって…』

『亮くんに、その覚悟はある？』



２４歳の亮くんにあるハズなんてない



『気持ちは嬉しいけど…ゴメンね、プレゼントありがとう、じゃあまた』


自分の紙コップをゴミ箱に捨てて、店を出た



駅までの歩道はキレイに彩られてる


『もう少し若かったらな…』


ふと、呟いていた


私がもう少し若かったら…亮くんが私と同じ歳だったら…そんな事ばかり考えてしまう

いつの間にか流れていた涙



亮くんにもらったスヌードで顔を隠しながら、家路を急いだ

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