Branch road 【from Correlation chart】

Ryo's road　18：水曜日 ページ18

＜圭子 side＞


唐揚げ定食、凄く美味しかった…

亮くん、偏食みたいで、小鉢の中身が私と違うの

子供みたいで可愛い


連絡くれなかったのは、やっぱり仕事が忙しかったからみたい

必死に説明してくれて…気にかけてくれてたんだなって思ったら…もう、気持ちが溢れそう




でもね…私、もうすぐ28歳になるんだ…




もう、遊びで付き合ったり出来る年齢じゃなくなってきてる

付き合うなら結婚とか考えちゃうし…

年下の亮くんにそんな事…

ひとりで勝手に考えてたら


「この前のバー、行きません？」


亮くんが誘ってくれて



「何、飲みます？」

『この前の…何だっけ？』

「カンパリオレンジ」

『そう、それで』


ちょっとほろ苦いのがクセになる感じがして、あの時と同じカクテルにした




「あの…映画なんですけど…」


亮くん、忘れてなかったんだ…


「来週の水曜日でどうですか」

『ちょっと確認するね』


手帳開いてビックリ…来週の水曜日って、クリスマスイブじゃない？

えっ、亮くんはわかって誘ってるの？それとも、ノー残業デーの水曜日だからなの…？


「水曜日だと、駅前の映画館、お得なんですよね？」


あっ…そういう事か…


『そうだね、でも、レディースデーだから、亮くんはお得にならないんじゃない？』

「まぁそのへんは…ってか、圭子さんの予定は？」

『空いてるけど…』


クリスマスイブの１週間前だってのに、予定が入ってないなんて…虚しい


「じゃあ、空けといてくださいよ、残業も無しですよ」

『わかった、わかった』




理由はなんにしろ、クリスマスイブに予定が入るなんて…何年ぶりだろう…

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