BL短編集2【WT、MT】

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krside
sh「前も言ったのに……ちゃんと学習してる？」

kr「あっ…すみません。」

sh「君さ、もしかしてドジっ子？頭悪い？」

kr「頭は……悪いですけど。」

sh「ふーん、じゃあ仲間だね。」

kr「頭……悪いんですか？」

sh「まぁ。でも君、頭悪いって言ってるけどいつも補習かかってないじゃん。」

kr「あー…ギリギリですよ、いつも。」

sh「あっそう。」

彼の対応は少し冷たいけど、何だか安心する。

彼が話しかけてくる頻度は少しずつ増えた。
だからこっちも意識する頻度は増える。

たまに、教室の前の廊下で見かけたりだとか。
彼が同じクラスと思われる女子と話していると少し嫉妬したりしてしまう。

別にあっちは俺の事なんとも思ってないんだろうけど。

ある日、たまたま聞いてしまった。

「付き合ってください！」

そこには、1人の女と彼。

sh「──────────。」

聞きたくなかった。だから急いで図書室へ駆け込む。

別に返事を聞いた訳でもないし、付き合ったとも分からないけど、何故か涙が溢れてくる。

涙がバレないように、腕で目元を隠す。

なんで泣いてるか分からなかった。
なんにも聞いてないのに。

すると、彼が図書室に入ってくる。

一瞬目が合い、すぐに逸らす。
彼はなんも悪くないのに、怒りが込み上げてきてしまう。

こんな俺が嫌だった。

sh「最近、よくできてると思う。」

話しかけられる。
どうして、話しかけてくるの。
期待してしまうからやめてほしい。

まず、彼が男に興味あるなんて、そんな訳ないのに。

kr「ありがとうございます。ちょっと俺、用事あるんで、あとはお願いします。」

彼から逃げる。

横目で彼をチラッと見ると、彼は俺を見ていた。

なんで、こんなに嫉妬してしまうんだろう。
彼に恋なんて、しなければ良かった。

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