もう、戻れない【HQ】 (ページ9)

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貴「ただいまー」

……

貴「そりゃそうだ、二人とも仕事だわ」

二人とも私のことを心配してくれた
大切なお母さん、お父さん

仕事の都合で転勤するって言ってたけど本当は違う。

晩御飯でも、作ろうかな

ベッドに横になってそんなことを考えてた

貴「あっ！材料がない！」

冷蔵庫に、食材がないのを確認した私はスーパーへと足を運んだ

貴「何にしようかなー、晩御飯」

オムライス?肉じゃが?カレー?

うーん、オムライス！

?「あれ？Aさん」

貴「うん？」

振り返ると隣の席の矢巾くんがいた

矢巾「どうしたの？」

貴「あ、晩御飯のお買い物」

矢巾「一人暮らしなの？」

貴「ううん、そうじゃないんだけど、二人とも帰ってくるの遅いから」

矢巾「へぇー偉いね」

貴「そんなことないよ。矢巾くんは？」

矢巾「俺は部活の先輩達と」

?「矢巾、誰と話してるの〜」

矢巾「あ、及川さん。今日うちのクラスに来た転校生です。」

貴+及川「えっ？」

矢巾「えっ？知り合いですか？」

及川「いや、知り合いってわけじゃないけど、今日、体育館に」

貴「だ、ダメ！それ以上言わないで！」

及川「えっ？あ、うん。」

貴「あ、タメ口ごめんなさい。けど、言わないでください」

及川「？うん、分かった」

なんとも言えない空気
耐えきれなくなった私は

貴「し、失礼します。矢巾くんまた明日ね」

矢巾「お、おう」

及川「じゃあね〜☆」

私はお会計を済ませると一目散にスーパーから出ていった