やめてください、ジャンハオ先生！

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…最悪、また付箋貼られた。


今回は寝てなかったのに。




今度は


" 俺の授業に集中してなかったから "


とか言われてまた雑用係させられるのかな




あー行きたくない。








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…待って、


行かなくていいかも




行くか行かないかは私が決めることだし、






うん、行かないことにした。




私受験生だもん



放課後残って先生の雑用係するほど暇じゃないし、


それなら早く帰って勉強する方が何倍も効率がいい








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『Aちゃん、今日この後予定ある？』



スクバに教科書を詰めながらそう聞いてくるハンビンくん





「ん〜？特に何も無いよ」




『ほんと？なら…Aちゃんと一緒に帰りたいな』




少し照れたように俯く彼





「…ふふ、うん…一緒に帰ろ！

この前一緒に帰れなかったし、あの時はごめんね？」




『ううん！今日一緒に帰れるだけで嬉しい、笑』





すいません、ジャンハオ先生



私、そこまで真面目な生徒じゃないので。






放課後、英語準備室に行く約束







バックレさせて頂きます。










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『Aちゃん、家どの辺なの？』



学校の最寄り駅まで2人で歩く道のり




その間もハンビンくんは沢山話しかけてくれて、


途切れることの無い会話に


丁度いいテンポ感が心地よい。




「私は××駅が最寄りなんだけど、ハンビンくん分かる？」



『え、ほんと？僕の最寄りも××駅だよ』



「そうなの？私たち家近いんだね笑」



『Aちゃん、いつも僕より先に朝学校に来てるから

中々駅で会わなかったんだね』



「ハンビンくん、意外とギリギリに来るよね笑」



『Aちゃんが早いだけだよ〜笑

いつも何時の電車乗ってるの？』



「えっとね…確か7:30に来る電車で行ってるよ」



『…じゃあ、明日から僕もその電車乗ってもいいかな？』



「全然！そしたら一緒に学校行く？」



『いいの？嬉しい！

わぁ…明日からちゃんと早起きしないとだ笑』






” 何時に起きたら間に合うかな ”



今アラームをかけようとしているのか、


朝支度にかかる時間を思い出しながら


スマホと睨めっこするハンビンくん。




意外と早起き苦手なのかな



朝、アラームを止めた後二度寝しちゃうハンビンくんとか


寝癖がぴょんぴょん跳ねてるハンビンくんとか




どれも私の勝手な想像でしかないけれど、


普段完璧に見える人にも弱点があると思うと


なんだかとても親近感が湧いた。

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