Day7 ページ9
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『ひょーま、機嫌直してよ。』
ほったらかしにしてたからかすごくむくれている。言っていいのか分からないけど、すごく可愛い。
千「俺より後輩の女の子たちの方が良いんでしょ。」
『そんなことないから。』
私がひょーまをほったらかしにしたりするとたまにだがこうなってしまう。
まあ、今日の朝に一悶着あったからということもあるだろう。
『ひょーまは私の中で1番大切だよ?だって彼氏だもん。』
ひょーまの顔を覗き込みながらそう言う。
千「ッ!」
目が合うと途端にひょーまの耳当たりが赤くなってきた。お、照れてる?
『ひょーま、もしかして照れてるの?』
千「うるせっ、不意打ちするのがいけない。」
そう言って繋いでいる方の私の手の薬指にそっとキスした。
『ちょ、ひょーまここ人いるから止めてって!』
千「不意打ちするのが悪いって言ったろ?」
ふふん、と得意気に笑うひょーまの顔を恨みがましく見つめた。
一方、その様子を見ていた周りの人たちは皆、一心にこんなことを思っていた。
「(イチャイチャスンなら他でやれよ!)」
ようやく順番が巡ってきて、私たちの番になった。
「(あら、身長差カップルだ。女の子の方が身長高いのね)大変お待たせいたしました。いらっしゃいませ、ご注文をどうぞ。」
『あ、えーと、このフレンチトーストとチーズケーキを1つずつで、飲み物はキャラメルマキアートとカフェラテで。』
「(男の人の方の声、高かったわね。まぁそこが可愛らしいんだろうけど。)畏まりました、お客様、もしかしてカップル…ですか?」
『へ…?あ、はい。』
「でしたら、当店はただいまオープン記念でカップル割をやってるんです。」
『わ、そうなんですか…!やったね、ひょーま。』
千「そうだな。」
「え、(男の子?)」
ひょーまはにっこり笑って出てきた商品を持ってくれる。
「あ、ありがとうございました。」
店員さんが慌ててそう言った。なんかさっきからあの人に凝視されてたけどなんだったんだろ。
千「(あの店員、まさかAのことを…?また追い払わなきゃいけなくなった。)ムスッ」
「(あの2人性別逆だったんだ…!?なにそれ萌える!推すわ、あの2人!)」
『あれ、またむすっとしてる。』
千「Aさ、今度からサングラスとマスクね。」
『え、やだ。』
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Runa - めっちゃ面白いです!次の更新待ってます! (3月11日 17時) (レス) id: 5f661ba308 (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» はい、大丈夫です! (8月4日 8時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 琴瑛さん» そうですぐれーぷふるーつです(^_^)上手なんてそんな、琴英さんと作品への愛は紙一枚では伝わりきらなかったかも…。載せて大丈夫です!見て下さったということで、画像は削除しても大丈夫でしょうか? (8月3日 23時) (レス) id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» 全然見れなくてホントにすみませんでした…切腹案件です。申し訳ありませんでした。 (8月3日 10時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» ぐれーぷふるーつ様ですか!!??全然返信できなくて申し訳ありませんでした。とても御上手でビックリしました!!載せても大丈夫ですか? (8月3日 10時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴瑛 | 作成日時:2023年2月12日 13時