Day10(内容改変) ページ12
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「なぁ、今度の週末空いてる?」
『んー?空いてるよ?』
中庭でお昼を食べているときのこと。
ひょーまにそう問われてどうだったかなー?とスマホのアプリを見た。
「デート行かない?」
『デート?…あ、!』
そうだ、週末って…と思いひょーまを見ると照れくさそうに笑うひょーまの姿が目に入った。
「週末って付き合って1年の記念日だろ?」
『わ、こういうのって彼女の方が覚えてるもんだよね…?やっぱひょーまって彼女属性??』
「やかましいわ。」
呆れながら笑顔のひょーまにくしゃっと頭を撫でられた。
そっか…もう1年か。
『時が経つのって早いね…。』
「そーだな。」
『部活は?』
「その日ちょーどオフ。」
『やった。』
にっこり笑いかけるとひょーまもつられて笑った。
そういえば、私とひょーまってどんな風に会ったっけ?
ひょーまの横顔を見ながら私はあのときのことを思い出した。
春。
『(わ、綺麗な子。)』
ひょーまは隣のクラスにめっちゃイケメンがいる、と騒がれてた。
「千切くん、ちょーかっこいいね。私のタイプではないけど。」
『あー、華夏って年上ダンディーイケオジが好きだもんね。』
「年上ダンディーは好きだけどイケオジは余計。」
ムスッとしながら言う彼女を見て笑いながら校庭でサッカーをしている彼を横目に見た。
『(あーいうキラキラした人とは到底一緒にいれないわ。)』
ひょーまの最初の印象は違う世界に住んでる人っていうイメージ。
女の子みたいな長い睫毛とさらさらな髪、別に頭が悪いわけでもなく、運動神経は抜群。
一生関わることはないなって感じ。
「あーでも、Aと千切くんってお似合いだと思うんだよね。」
『は?』
「ほら、Aってボーイッシュじゃん?で、千切くんは中性的で女の子みたいじゃん?付き合ったら男女逆転カップルじゃん!!」
目を輝かせながら華夏が言った。
『……華夏は単純にそういう系の漫画が好きなだけじゃない?』
「バレたか。」
人をエンタメの道具にするな、と言うといーじゃんいーじゃん!と華夏が縋り付いた。
「Aと千切くんが付き合えば、学校のビックカップルになると思う!!」
『じょーだん止めてよ。』
思い返しながら気づいた。
ビックカップルなの?私たち。
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Runa - めっちゃ面白いです!次の更新待ってます! (3月11日 17時) (レス) id: 5f661ba308 (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» はい、大丈夫です! (8月4日 8時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 琴瑛さん» そうですぐれーぷふるーつです(^_^)上手なんてそんな、琴英さんと作品への愛は紙一枚では伝わりきらなかったかも…。載せて大丈夫です!見て下さったということで、画像は削除しても大丈夫でしょうか? (8月3日 23時) (レス) id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» 全然見れなくてホントにすみませんでした…切腹案件です。申し訳ありませんでした。 (8月3日 10時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» ぐれーぷふるーつ様ですか!!??全然返信できなくて申し訳ありませんでした。とても御上手でビックリしました!!載せても大丈夫ですか? (8月3日 10時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴瑛 | 作成日時:2023年2月12日 13時