箱入息子。 (ページ2)

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教師×ヤンキー2 ページ2

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チッ。

アイツら懲りずに喧嘩吹っかけてきやがって。

どうせ負けんだから黙ってろよ。

無駄な怪我しちまったし。

「あ？誰だコイツ。」

家の前に知らないオッサンが寝てる。
スーツ着てるし。

…ヤクザ、、、ではねぇな。
こんな間抜けなヤクザは流石にいねえ。

邪魔だな。
とりあえず起こすか。

「おい、オッサン。起きろ。」

足でつつきながら声をかける。
何で起きねぇの、コイツ。

てか、よくこんなとこで寝れるな。

「オッサン、起きろって。」

さっきより強く蹴りながら起こす。

「….ん？ふぁぁ、はぁ…。」

やっと起きたか。
まだ寝ぼけ眼らしいオッサンは、目を擦りながらポケットを漁ってる。

「おい、オッサン。何でこんなとこで寝てんだよ。」

「わっ！びっくりしたぁ。いつからそこに。」

…俺に気づいてなかったのかよ。
やべえな、コイツ。

「オッサンのこと起こしたの俺だし。
てか、オッサン誰。何でウチの前にいんの。」

「え？もしかして双葉くん？俺は双葉くんの担任の六花清春。よろしく。」

…担任？

初めて見たな。
まぁ、学校行ってないから当たり前だけど。

てか、コイツ意外と整った顔してんな。

「あのー、双葉くん？」

「あ？何？で、担任が何の用？」

「あぁ、あのさ、双葉くん、学校始まってからずっと学校きてないじゃん。来ないかなーと思って。」

「……は？」

生徒に対して学校に来いと思うのは教師として普通のこと。

だけど、俺は生憎普通の生徒じゃない。

喧嘩しまくってるヤンキーで、学校にクレームも来てるだろ。

そんなんに対して学校に来いとかおかしいし、そんなんの家に来るのもおかしい。

あと、そんなんの家の前で寝るのもおかしい。

「……何で？」

「え、いや、何でって、学校来ないと卒業できないよ？」

「そうじゃなくて、何でこんなヤンキーなんかの家に来てんの？」

「え？双葉くんの顔、見たかったから。」

は？

マジで何言ってんの、コイツ？