人間と吸血鬼 ページ25
A目線
フランスのファッションショー後、マネージャーの寛人さんとイギリスの町を観光していた。
A「そういえば、この辺は本家の人達の住んでるところと近いなぁ...。」
寛人「そうなの？会いに行く？」
A「...いや、いい。」
寛人「そっか。...あれ？あそこ、何かあるのかな？人だかりができてるね。」
A「行ってみようよ。」
人だかりの方へ進むと、黒い服を着た女性と、その店の店主らしき男性が言い争っていた。
...と言っても、店主らしき男性が一方的に女性に言ってるみたいな感じだったが...。
女性「お願いします。子供が病気なんです。薬を売ってください。」
店主「うるせぇ！うちは吸血鬼に売る薬なんて持ってねぇよ。他を当たりな。」
女性「そこをなんとか！！他の店でも断られて、もうここしかないんです。」
店主「じゃあ、諦めるか、違う町に行くことだな。」
そう言いながら、店主は女性を突き飛ばした。
近くにいる野次馬は、店主に同調して、野次を飛ばしたり、石を投げたりしていた。
私は、何も分かってなかった。
日本では、吸血鬼と言うとみんな『冗談でしょ？』という反応をする。
そのことに対していじめられることは、少なくとも私たちは無かった。
一方、イギリスでは吸血鬼はいると信じられている。
だから、私はてっきり、吸血鬼に対して、人々の理解があるのだと思っていた。
しかし、現実は、そうでは無いらしい...。
吸血鬼と言うだけで、薬も売って貰えないのか...。
女性はなおも
「お願いします！！このままでは、娘が死んでしまいます。お願いします！！」
と必死に頼み込んでいた。
A「店主さん。私からもお願いします。この人に薬を売ってあげてください。」
寛人「Aちゃん！？」
気がついたら、私は前に出ていた。
野次馬達は、私のことに気づいたのか、びっくりしたり、写真を撮ったりしています。
A「お願いします。言い値で買うので薬を売ってください。」
その後、『咲夜が言うなら...。』と店主はしぶしぶ薬を売ってくれたが、この出来事は、私の心に深く爪痕を残した。
...to be continued
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柊海翔(シリアスメーカー)(プロフ) - ありあさん» 応援、ありがとうございます！！私もボカロ大好きですw (2020年1月19日 19時) (
レス) id: ddc2b0f40b (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - 私の好きなボカロ！嬉しい！←(誰も聞いてない)更新頑張ってください！応援してます！！ (2020年1月19日 15時) (レス) id: fe45e00a90 (このIDを非表示/違反報告)
柊海翔(シリアスメーカー)(プロフ) - ミイミさん» ありがとうございますm(*_ _)m！！コメントめちゃくちゃ嬉しいです！！続き、早めに出せるように頑張ります！！ (2020年1月12日 11時) (レス) id: ddc2b0f40b (このIDを非表示/違反報告)
ミイミ - めっちゃ面白いです！続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月12日 11時) (レス) id: e9ee101e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊海翔 | 作成日時：2019年12月23日 1時
