朔間家の末っ子は、兄たちに溺愛されています！

朔間家ライブ(1) ページ9

A目線


きっかけは、エッちゃんのこの発言だったと思う。

英智「よし、朔間家ライブを行おっか。」

その時、それを聞いた私や恐らくハスミンやまーくんはこう思ったはずだ。

ど う し て そ う な っ た 。

そんな朔間兄弟の話題が出ていた訳でもない。
私はただ、ライブの書類を提出して、生徒会のメンバーは普通に業務をこなしている、ごく普通の日だった。

A「わ〜、すごーぃ。エッちゃんの頭の中、見てみたぁい。」

ぶっちゃけ、やってて気持ち悪かった。

真緒「...それやって気持ち悪いと思われないの多分お前だけだぞ...。」

A「大丈夫。自分でも気持ち悪かったから...。」

敬人「しかし、Aの言う通りだ。お前の頭の中はどうなっている？どこからそんなことが出てきたんだ。そんなこと考えている暇があったら生徒会の仕事をしろ。」

英智「いやぁ、凄くいいなぁと思ったんだよ。魔王に王子系騎士に王女だよ。良くない？」

A「イマイチどこに共感していいのか分からない。」

桃李「でもまぁ、確かにちょうどいいよね。トランプのK、Q、Jが揃ってる感じ。」

真緒「御曹司組、何があったんだ？(小声)」

A「分からない。ただ、すごくヤバい。(小声)」

英智「君たち、聞こえてるよ。...でもまぁ、そうだね。いきなり言われたらビックリするか。...順を追って話すよ。」

敬人「最初からそうしてくれ。」

英智「今度、僕の家が主催するパーティーがあるんだけどね。」

A「...関わりが読めない。」

英智「まぁまぁ、これからわかるよ。まぁ、そこで、僕がパーティーの運営を任されたんだよね、天祥院財閥の跡取りとして。そのパーティーでライブをしようと思ってたんだけど、僕は主催者だし、桃李も姫宮財閥の跡取りとして挨拶回りをしなきゃいけないから大変かなと思って、fineが出るのはやめたんだ。」

「で、考えた時に、僕の知り合いにAのファンの人が多かったのを思い出して、最初はetoileに頼もうかな？と思ったんだけど、そういえば、朔間さんとAちゃんが歌ってるのとか、凛月くんとAちゃんが歌ってるのは見たことあるけど、凛月も含めた3人で歌ってるのは見たことないなと思って。僕を助けるためと思って出てくれないかな？」


...to be continued

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