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「山吹さんはどう思う?」
「俺に訊かれてもなぁ。頭悪いから分からないなぁ」
「よく言うよ・・・」
呆れた顔でコナンくんに言われる
「まぁ十中八九、この中に犯人はいるだろうね」
「誰だか分かる?」
「話を聞いた限りだと分からないが、俺の勘からすればいる」
勘というよりは、前と同じようなものだ
コナンくんと再会したあの事件と似たような感覚だ。多分、コナンくんには分からない事だろうからアテには出来ない。まぁ恐らく、当たってはいるとは思うけど
「それって誰?」
「それは教えないよ。俺が教えなくても、毛利さんが解決してくれるんじゃない?」
ここには降谷さんもいる事だし、と視線を向けたけれど逸らされた
「安室さんがどうかした?」
「ん?イケメンは爆ぜろって思ってるだけ」
「えっ」
「嘘だよ。でも良いよなぁ、イケメンって」
自分もイケメンだったらと何度思った事やら。だからと言って、イケメンになろうとは思わないけど。自分の顔も十分気に入っているから
「山吹さんってたまに遠い目をするよね」
「四回しか会ってないのに、よく分かるね」
「その四回で、僕が認識するぐらいにしてるって事だよ?」
「そういう考え方もあるのか」
コナンくんとそんな事を話しながら、事件の事を色々と探り、解決の目処を立てていた
「どう思います?安室さん」
「え?何がですか?」
「この事件事ですよ。分かります?俺にはさっぱりです」
暇そうだった降谷さんに話し掛けたら、物凄く面倒そうな顔をされた
「僕にもさっぱりですよ。さっさと解決してくださいね、刑事さん」
「うッ・・・そ、そうですね、分かりました・・・」
誰からも見られない位置で脇腹を殴られて、犯人の捜査に加わる事になった。加わったというのに、眠りの小五郎が発動し、事件は無事解決した
殺害の理由は復讐
「ま、分からなくはない理由ですね。だけど、殺人はオススメしませんよ。安東さん、貴方の事は私が責任を持って、監視するので安心してくださいね」
犯人の安東さんを見守るのは良いが、こう事件が起きては、降谷さんの手筈通りに事を進められない
そう思っていたが、列車内で火災が発生したという降谷さんの嘘に火事恐怖症の事件の関係者は慌てふためきながら前の車両に逃げて行った
警察である以上、俺は乗客の安全を確保しなければならない。目当ての女性もいないから、元々の作戦も何も無いので、警察の仕事をしようと思い、逃げて行く乗客の後を追った
その途中、目深に帽子を被った男の人とすれ違った
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作成日時:2019年11月3日 21時