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｢くそぉおッ!!｣
｢分かりやすい反応、ありがとうございます｣
反論出来ず、突っ込んで来た男を地面に叩き付けて取り押さえた
｢人殺しなんて、浅はかな事はするもんじゃ無いですよ｣
｢なんだと、｣
｢貴方がどういった理由であの人を殺めたのかは存じ上げませんが、素人が手を出して良い事じゃない｣
どうせ、すぐに捕まるのだから意味がない無いのは明白だ
｢捕まりたい願望があるのなら、別ですがね｣
睨んで来る男に言い、後はやって来た刑事さんに任せる事にした
｢やば、もうこんな時間･･･｣
｢山吹さん｣
｢どうした？コナンくん｣
コナンくんに声を掛けられたので、しゃがんで問い掛けた
｢山吹さんって頭は良い方？｣
｢人並みには良い方かな。何かあった？｣
｢うん。平気で嘘を吐くんだなって思って｣
コナンくんにそう言われて、それが大人だよ。簡単に嘘を吐いて、裏切って、人を陥れる。なんて、言葉が口から出そうになった
だが、相手は子供で、大人の世界がこんなにも醜いとは言えるはずもない
｢必要なら吐くとも。あの人が犯人だって事は話をした時点で分かってたからね｣
｢えっ、どうして？僕も一緒に聞いてたけど、何の違和感もなかったよ？｣
｢これは子供には、いや、普通の人には分からない感覚だろうからアテにはならない事だよ｣
そう言うとコナンくんは分からないといった感じで首を傾げた
｢ま、コナンくんも今日はお疲れ様。じゃあ、俺は上司に怒られないうちに帰らないとだから｣
｢そっか。引き止めて、ごめんね｣
｢良いよ、別に。またね｣
会えたらだけど、とコナンくんの頭を撫でて、その店を後にした
帰ると風見さんに軽く怒られたが、遅くなった理由をちゃんと話せば、分かってもらえたので、ホッと一息をついた
｢そう言えば、お前の言った嘘というのは？少年はそれを見破ったんだろう？｣
｢ああ、被害者がコーヒーを飲んでいたカップが鑑識に回ってないって言ったんですよ。勿論、嘘ですが｣
被害者が突然、苦しみ出して亡くなったという話だが、被害者が飲んでいた物、その周辺にある飲食物を鑑識にすぐに回すのは当たり前の事だ
俺が犯人の男に言った時には既に鑑識に回っていたし、結果待ちだった。結果が出てそれを刑事さんに知られると都合が悪いので、嘘を言って、男の逆上を招いた
それをしていた時、刑事さんを止めていた眼鏡の男が少し気になったが何も言わなかった
｢そうだ。降谷さんからの呼び出しが掛かっている｣
｢俺にですか？｣
訊くと風見さんは頷いた
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作成日時：2019年11月3日 21時
